また、これまでWTCC時代にはシボレー・クルーズTC1やシトロエン・CエリーゼWTCCを走らせてきたミュニッヒ・モータースポーツは、すでに発表されているエステバン・グエリエリのチームメイトとして、フランス出身の21歳ヤン・アーチャーに2台目のFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを託すことをアナウンスした。
長年にわたってIT企業のALL-INKL.COMから支援を受けるミュニッヒは、2017年のWTCCでRCモータースポーツのラーダ・ベスタTC1をドライブし、初優勝も経験した若手を起用。これにより、アーチャーは“偉大な叔父”であり、WTCRには自らのチームで現役復帰することを決めたイバン・ミューラーと、トラック上で直接対決の機会を得ることになる。
「WTCCでのデビューイヤーに続いて、この2018年の目標は明らかにWTCRへの参戦機会を得ることだった」と語ったアーチャー。
「ALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツが僕を選んでくれて本当に光栄だ。これは僕にとって大きなニュースで、彼らはモータースポーツ、とりわけツーリングカーで数多くの実績と経験を持っている」
「こんな素晴らしいパッケージがあれば当然期待は高まるし、個人的にもタイトルコンテンダーとして戦いたい。もちろん競争が激しいことは理解しているし、明らかに昨年よりもプレッシャーは高まっているけど、僕の準備はできているよ」
ミュニッヒのチームマネージャーを務めるドミニク・グレイナーは「論理的には、我々のリストには複数のドライバー候補が挙がっており、その決断は容易なものではなかった」と振り返った。
「しかしヤンを我々ミュニッヒ・モータースポーツに迎え入れる選択はベストなパッケージになるだろうし、彼をチームに歓迎する」とグレイナー。
「彼は才能があり高いモチベーションを持つ優れたドライバーで、(レーシングドライバーだった)母上と叔父に囲まれ、世界に類を見ない偉大なレーシングスクールの卒業生でもある。すでにヤンとエステバン(・グエリエリ)はともにプロフェッショナルとして働いており、彼らが2017年に経験したような素晴らしい瞬間を、2018年も再現してくれるに違いない」
これでWTCR側が発表したグリッド上限26台のうち、18台のドライバー&チームがアナウンス済みとなり、残るスロットはあと8台となっている。


