迎えた日曜決勝“フィーチャーレース”は、今季からスタート方式が変更となり、グリッドポジションは予選レース結果で変わらないものの、従来のローリングスタートからシグナル制のスタンディング方式に。これは同選手権がイギリス・ラディカル社製の2.7リッターV8自然吸気エンジン(スズキ製スーパースポーツ隼用の1300cc直列4気筒ブロックを72度でV8化したRP-V8)を採用して以降、初の試みとなった。
クオリファイレースに続き、路面には微妙な雨量が残る難しいコンディションの中、各車無難にスタートを決めたかに見えたものの、ポールポジションスタートの王者アルドゥソを2番手カナピノが捉え首位で1コーナーへ。
しかし、その背後ではトヨタのロッシがカローラのリヤアクスルに異常をきたしストップ。さらにスリックをチョイスしていたファクンド・コンタ(シボレーYPFクルーズ)がレインタイヤへの交換のためたまらずピットへ向かうと、同チームのマニュエル・マロのシボレーはマシントラブルでコース上にストップ。これでオープニングラップからセーフティカー(SC)が導入されることとなった。
その間、雨脚は少し弱まる気配を見せ4周目にリスタートが切られると、今度はペーニャがチームメイトの王者をかわして首位のシボレーを猛追。
その後も各マシンが雨量の変化に足元をすくわれ、各所でコースオフが発生する中、11周目にはプジョー408のクラッシュで2度目のSCがコースイン。この時点でコース上には22台中15台が残るサバイバル戦の様相となり、2番手ペーニャもSC先導中にわずかにオフトラックとなるも、なんとか隊列に復帰。
そしてリスタート後の17周目には首位カナピノのマシンにも不運が襲い、彼のシボレーYPFクルーズはエンジンから白煙を上げストップ。これで2番手で粘っていたペーニャがついに首位浮上に成功する。
その後、全33ラップかレース時間50分か、どちらかに到達した時点でチェッカーの規定が適用され、29周時点でタイムリミットを迎えた決勝はルノーのペーニャがトップフィニッシュ。2位に王者アルドゥソが続き、これでルノースポールが盤石のワン・ツー。最後の表彰台に、昨季も最終戦までアルドゥソとタイトル争いを演じたプジョーのウェルナーが入った。
ルノースポール勢の完勝で開幕戦を終えたスーパーTC2000の2018年シーズン第2戦は、4月8日にロザリオで開催される。



