今度は攻守交代となったマクローリンは、諦めることなくフォード・ファルコンFG-Xを左右に振ると、17周目に王者のインに並びそのままサイド・バイ・サイドでターン5へ突入。ここで首位奪還に成功し、見事に今季初勝利をもぎ取ってみせた。
「僕は本当にジェイミー(・ウインカップ)と激しくバトルする運命にあるみたいだ。それはいつだって真剣で本当に楽しい瞬間だ。チーム全員が素晴らしい仕事をして、僕に速いマシンを与えてくれた。だから僕も頑張ったよ」と笑顔を見せたマクローリン。
2位ウインカップ、3位クルサードの表彰台に続き、4位には開幕2連勝の2016年王者SVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(レッドブル・レーシング・オーストラリア/ホールデン・コモドアZB)が入り、この時点でポイントスタンディング上のリードを大きく拡大している。
続いて土曜のF1予選セッション開催日に行われたレース2は、13周のスプリント戦ながら雨の影響でセーフティカー(SC)先導によるスタートとなり、レース開始後もウエットトラックでの有利な視界を確保したポールシッター、ウインカップが盤石の勝利を飾り、マクローリン、クルサードのペンスキー勢を退ける結果となった。
「それほど悪くないドライブだったと思う」と、レース直後にもかかわらず落ち着いた表情で振り返った王者ウインカップ。
「グリップがかなりルーズで、実際何度もコースオフしかけたほどだった。ウォームアップラップ中にもスピンしそうになり、恥ずかしい思いをするところだったよ(笑)。午後のレース3もさらに雨量が増えそうだし、どう戦うか様子を見ていこう」
そう王者が予想した25周の土曜レース3は、なんとかドライのラインが見える状態でのスタートとなったが、ポールシッターのマクローリンがまさかのミスでワイドラインとなり、3番手から好スタートを切っていたスコット・パイ(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)が一躍トップに躍り出る。


