更新日: 2018.05.04 12:33
豪州SC:第3戦タスマニア、ラウンズひさびさの勝利もレッドブル勢は明暗分ける週末に
一方、SVGは2番手で2度目のストップを終えた後、さらにペースを失いラウンズにもかわされると、フィニッシュ間際にジェームス・コートニー(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)、デビッド・レイノルズ(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアZB)、ファビアン・クルサード(DJRチーム・ペンスキー/フォード・ファルコンFG-X)らにもかわされ6番手でチェッカーとなった。
続く週末2戦目となるラウンド8のレース2は、前日とはポジションを入れ替えたものの再びトリプルエイト・レースエンジニアリングの3台がレースを支配していく。
2015年以来となるポールポジションからスタートしたラウンズが、SVGとウインカップを引き連れて周回を重ねると、序盤はそのベテランにプレッシャーをかけ続けていたSVGが徐々に遅れる展開に。
代わってそのラウンズにチャレンジしたのはDJRチーム・ペンスキー、シェルVパワー・レーシングのスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)で、最初のピットストップを経て一時トップに浮上。
レース1では電子センサーのトラブルでシフトカットが正しく機能せず、ストレートスピードが伸びない症状で9位に終わっていたヤングガンは、ここから後続を引き離すべくアタックをかけるものの、この日のラウンズはコース上でも安定したパフォーマンスを披露し、マクローリンのフォードを直接対決でオーバーテイク。そのまま2016年シーズン以来となる久々の勝利を飾った。
「本当に安心したよ」と、レース後に胸をなでおろした大ベテランのラウンズ。
「去年は何の秘密もなく、リザルトが安定せず浮き沈みの激しいシーズンを過ごした。でもこのGen2マシンをドライブした時、私は初めから『僕のスタイルに合っていて、フィーリングに自信を持ってドライブできる』と言い続けてきた。その言葉をこの週末に早くも証明できて本当にうれしいよ」
一方、同じマシンをドライブするSVGは前日のポジションダウンに続きこのレースではブレーキバイアス・センサーの不具合からスロットルがスタックするという危険なトラブルに見舞われ25位までダウン。それとは対照的にチームメイトのウインカップは3位表彰台を確保し、シリーズランキングでもSVGに代わり首位浮上に成功するなど、RBRAのチームメイト同士で明暗がくっきり分かれる週末となった。
またニッサン・モータースポーツのエースとして奮闘を続けるリック・ケリー(ニッサン・アルティマ)は、レース1はチャズ・モスタート(ティックフォード・レーシング/フォード・ファルコンFG-X)との接触でポジションを落とし、レース2では挽回を期したものの11位が精一杯と苦しい戦いが続いている。
VASCの次戦『第4戦フィリップアイランド500』は、4月20〜22日の開催となる。