「僕がツーリングカーで何を成し遂げ、何ができるのか。僕自身も世界のファンも見てくれていたと思う」とロペス。
「仮にドライブするにせよ、WTCRに“カムバック”するまでの時間的猶予はまだ充分にあると思う。でも年齢的能力がモノを言うこの種のカテゴリー(フォーミュラE)に挑戦する時間は、もうあまり残されていないと感じたんだ」
またロペスは、世界的ツーリングカー・カテゴリーがTCR規定を採用して生まれ変わったことについては、衰退期に入っていた世界選手権の将来に向けて「正しい動きだったと思う」と述べた。
「世界選手権格式でなくなった点は率直に少しさみしい思いもするよ。世界選手権で活躍できたからこそ、今僕は別の世界選手権(WEC)で走る機会が与えられているんだからね」
「WTCCが世界選手権だったからこそ、僕が何年もアルゼンチン(スーパーTC2000)で活躍していたにもかかわらず、世界タイトルを獲得した後の方が母国で僕を話題にしてくれる人が増えたことは間違いないんだ」
「でも、ツーリングカーのトップカテゴリーが勢いを取り戻すための決断として、TCRレギュレーションを導入したことは悪いことじゃない。僕らはWTCRで数多くのマニュファクチャラーが手がけたマシンを見ることができている。そこにオフィシャルなファクトリーチームが存在していなくてもね」
「もう世界選手権ではないことは確かに残念だ。でも強くなるための決断だったことも知っている。願わくば近い将来に“ツーリングカーの世界選手権”が戻ってくることを願っているよ」


