当初は3年契約のワークス活動としてスタートしたニッサン・モータースポーツとケリー・レーシングのVASC参戦は、2016年にオプションを行使。2年の契約延長を経て長期プロジェクトとしてシリーズへのコミットを実現してきた。

 その蓄積を踏まえて、来季ワークスチームとしての後ろ盾を失うケリー・レーシングは、引き続きニッサン・アルティマを継続してシリーズに投入することを確認。プライベーターとしてVASCでのニッサンのプレゼンスを引き継ぐ決意を示した。

「当然のようにシリーズでのコンペティションは続いていく。2019年シーズンもこれまでと変わらずに、我々はニッサン・アルティマでチャンピオンシップを戦う決意だ」と語った、チーム代表のリック・ケリー。

「アルティマをVASCに参戦させるにあたり、NISMOと共同で市販ベースのVKを用いてレースカーを仕上げられたことに、とても誇りを感じている。この発表が我々の進化を遅らせるものではないことは明言しておきたい。引き続き、グリッドの前方を狙って進化を続けていくことになるだろう」

 これまでV8自然吸気エンジンや4ドアサルーンにしか参戦が認められてこなかったシリーズの伝統を打ち破り、2018年に入ってフォードが来季からの『マスタング』投入を正式発表。この動きに合わせ、GM傘下のホールデンもシボレー・ブランドの対抗馬『カマロ』での参戦を具現化するのではないか、との機運が高まっており、ニッサンはGT-RやZで追随するのか、その動向が注目されていた。

 VASCでは2ドアや5ドアハッチバック、V6直噴ターボや4気筒ターボの参戦を認めたGen2規定の採択によって激動の時代を迎えており、アルファロメオや韓国のキアなど、新たなマニュファクチャラーが新規参戦に向けたリサーチを続けている、とも噂されている。

昨季まではNISMOワークスカラーのマシンをドライブするなど、Wエースを務めてきたマイケル・カルーソ

17年に電撃参戦を果たし、2年目を迎えたF1、INDY、FE経験者のシモーナ・デ・シルベストロ
フォード・マスタング、シボレー・カマロの参戦が具現化するなか、ニッサンGT-Rの投入か、はたまた撤退か、その動向が注目されていた

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