更新日: 2018.05.18 17:59
TCR UK:第2戦ノックヒル。BTCC経験者ダン・ロイドが独壇場の4連勝
その間もマシンのグリップ不足に悩まされ続けたテイラーは、アルファロメオの脱落で2番手のポジションを取り戻したものの、WCRのアンドレアス・バックマン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)にパスされドロップ。
コントロールの効かないマシンで必死にゴルフのテールに食らいついたテイラーは、そのSC後のリスタートに乗じてふたたびポジションを取り戻すと、両者は熾烈な2番手争いを展開。しかし、今度はヘアピンでシビックのインに飛び込んだゴルフが止まりきれずに接触。その間隙を突いて、4番手走行中だったジョシュ・プライス(FK2ホンダ・シビック・タイプR TCR)が漁夫の利で2番手へ。
さらに31ラップのフィニッシュ間際となる終盤には、意地を見せたテイラーがプライスをかわして2番手に浮上し、ロイド、テイラー、プライスの順で表彰台を確保。バックマンは惜しくも4位に終わった。
続くレース2では、この第2戦からTCR UK初参戦を果たしたショーン・ウォーキンショー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)がリバースポールからのスタートに。
日本のスーパーGT300クラスではARTA BMW M6 GT3でお馴染みのウォーキンショーは、前日デビュー戦で5位と上々のパフォーマンスを見せており、このレース2制覇に向け期待が高まるなかスタート。
しかし、セカンドロウから飛び出したケントのヒュンダイが抜群のダッシュで首位浮上に成功すると、ウォーキンショーは4周目にプライスにもかわされ3番手に後退。
さらにその上をいく速さを見せたのが前戦を制している勝者ロイドで、オープニングラップで6番手にまでポジションアップを果たすと、8周目には2番手にまで浮上。
そして11周目にプライスを捉えてクリーンなオーバーテイクで首位浮上に成功し、そのまま30周をクルーズしてのトップチェッカー。週末完全制覇ばかりでなく、開幕からの連勝を4に伸ばす完璧なリザルトを残した。
2位に入った連続表彰台のプライスに続き、3位にはウォーキンショーが入り、TCR UKデビュー戦で初ポディウムを獲得してみせた。
続くTCR UK第3戦は6月2〜3日の週末にブランズハッチにて開催される。