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 共通モノコックに加え、マシンの主要パーツが誰でも購入可能で、空力も共通ホモロゲーションとなっている2018年DTMにおいて、そうした動きは可能そうに見えるものの、開幕戦ホッケンハイムにマティアス・エクストロームの”引退レース”用としてエクストラの1台を加え、7台体制で戦ったアウディスポーツ代表のディーター・ガスは、それが「容易に実現可能なことではなかった」と認めた。

 その上で、将来的にアウディスポーツがプライベーターのために必要な技術サポートを提供するのは「条件付きで、実現可能なオプションだ」と語った。

「そのためには、2019年以降のシーズンに向け確実な見通しが必要になってくる」と、不確実性の排除が優先だと語ったガス。

「もちろん、我々のグリッドにふたつのマニュファクチャラーしかいない現実は改善していく必要があると思う。このクラス1のコンセプトを採用して以降、それまで上がり続けていたコストの面で大幅な削減が達成できた」

「その観点からも、プライベーターチームがワークスと変わらない最新機材でレースを戦うことは不可能ではなく、その点でも興味深い試みになるかもしれない」

 2012年にワークス復帰を果たしたBMWモータースポーツのイェンス・マルカルトも、コスト削減の成果が「我々のモータースポーツ活動を後押ししたし、プライベーターの参戦も実現可能だ」と考えている。

「私はインディペンデントの運営は確実に可能だと思う。昨季と比較しても、今季はさらに大幅なコスト削減を達成している」とマルカルト。

「我々がファクトリーチームとしてDTMに戻ってきたときに、シリーズの皆からは『すでに40%近いコストが削減できている』と聞かされた。そこから数年を経て、我々だけでもさらに30〜40%のバジェットを削ることができているからね」

「我々はクラス1規定とともに確実に良い方向に進んでおり、プライベーターに一種のテクニカルサポートのパッケージを提供することは難しいことではないと思う。我々としても”ダビデ対ゴリアテ”を演出するのは望むところだ」

 DTMに参戦した最後のプライベーターとしては、2006年から09年シーズンにアウディを走らせたコリン・コレス率いるチーム・コレスがあり、それ以前の時代にはアウディのファクトリーサポートを得る以前のチーム・アプトが、2002年にローレン・アイエロを擁してタイトルを獲得している。

このままメルセデスAMGが去れば、純減数は6台。グリッドには12台と少し寂しいシリーズに
アウディ、BMWともに2019年の採用に向け直列4気筒直噴ターボの開発を急いでいる
ドライバーから「現規定にはスペクタクルが足りない」との声も上がるDTMのクラス1規定だが、新規参入はあるか

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