更新日: 2018.05.25 12:37
豪州SC:第6戦ウィントン。210戦目に”別れの餞”、ニッサン・アルティマが勝利
「あまりにもタイヤの表面が冷えすぎていた」と振り返ったマクローリンに対し、「僕のタイヤは完璧にウォームアップが完了していた」というケリーがインから一閃。この混乱に乗じてパイ、SVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(レッドブル・レーシング・オーストラリア/ホールデン・コモドアZB)、クルサードにもかわされたマクローリンは5番手までドロップ。最終的にそのままのポジションで40周のチェッカーフラッグまで進むこととなった。
「僕は本当に……すべてを取り戻そうとしてきた」と、レース後に感極まった表情で喜びを語った勝者リック・ケリー。
「今日はレースを通じて、僕の無線はすごく静かだった。それだけピットウォールのみんなも固唾を飲んでレース展開を見守っていてくれたんだと思う」と続けたケリー。
「リスタートが鍵になったことは確かだけど、スコッティ(マクローリン)がターン1のブレーキングでマシンを揺らし、ターン2の立ち上がりでスライドしたのを目の前で見ていた。そして僕のタイヤはビルドアップが完了していることは明らかだった」
「このオーバーテイクを本当に誇りに思う。そしてこのような状況に導いてくれたニッサン・モータースポーツとカストロールに感謝を捧げたい」
これでケリーは自身2006年のチャンピオン獲得時以来となる210戦ぶりの勝利を飾ると同時に、ニッサン・アルティマにも2016年以来2年ぶりの勝利をプレゼントし、ワークス活動を終えるニッサンに餞別の勝利を贈ることとなった。
続く日曜67周のレース2は、ふたたびポールシッターとなったマクローリンがスタートでストールを喫する波乱が起こるなか、そのチームメイトであるクルサードが勝利。2位に2016年王者SVGが入り、3位表彰台は悪夢のストールからカムバックしたマクローリンに。これにより“Kiwi(キウイ)”と呼ばれるニュージーランド出身ドライバーたちが表彰台を独占する結果となった。
第6戦ウィントン・スーパースプリントに続く第7戦ダーウィン・トリプルクラウンは、6月15~17日の週末にノーザンテリトリーの都市ダーウィンにほど近い、ヒドゥンバレー・レースウェイを舞台に開催される。