そして追走でヒートアップしすぎたか、スペイン人のアルバセテはストレート最高速違反(160km/h)で10秒加算のペナルティを受け表彰台圏内2位から4位に脱落。その背後につけていたのは現役王者の貫禄を見せたチェコ人のラッコで、フレートライナーは開幕戦2位表彰台を確保。3位にノルベルト・キス(チーム・タンクプール24)のメルセデスベンツ・トラックスが続いた。

 一方、移籍初戦で注目されたハルムだったが、赤旗中断直前に接触のアクシデントでリスタートはピットレーンからとなったが、その後の数ラップで目覚ましいスピードを披露し、3周目には9番手にまで浮上。さらにチームメイトのゲルト・コーバーもかわし、最終的に5位でフィニッシュ。

 なお、総合で9位に入った元ラリードライバーのイギリス人、ジェイミー・アンダーソン(アンダーソン・レーシング/マン)は、今季から創設されたインディペンデント相当の“グラマー・トラック・カップ”で初代勝者となっている。

 続く土曜午後のレース2は、リバースポールから逃げを打ったアンダーソンを仕留めたサッシャ・レンツ(SLトラックスポーツ・チーム/マン)が、キャリア初勝利をマーク。

 翌日曜の予選でもポールを獲得したハーンが、ハルムとの激闘を制してレース3を獲り週末2勝目を記録すると、最終レース4は前日土曜の2レースをペナルティとトラブルで落としていたイギリス人のライアン・スミス(OXXOハンガリー・トラック・レーシング・チーム/マン)が制している。

 このリザルトにより、週末2度のポールポジションと優勝を獲得したハーンが大量50ポイントを獲得しランキング首位発進。2位に34ポイントでハルムのイベコが続き、実力者が順当なシリーズスタートを切っている。

 2018年シーズンのFIA ETRC第2戦は、トラックには極度にツイスティなハンガロリンクを舞台に、6月16~17日に開催される。

R2リバースグリッドの最前列から首位を奪ったサッシャ・レンツがキャリア初勝利
王者アダム・ラッコのフレートライナーは、表彰台こそ得たものの開幕戦未勝利発進に
昨季自らが操ったマシンを抑え、新チームで早速活躍を演じたIVECOのシュティフィ・ハルム
R3でハーン、ハルムとワン・ツーを決めたIVECOにとっても地元イタリアでの快勝となった

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