このリスタート時に7番手だったウィットマンは、再開直後にゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)を交わして6番手に浮上。翌周にはチームメイトを交わして5番手までポジションを上げる。

レース終盤に向けて上位陣がピットインしていき、レース残り2分20秒で暫定トップだったニコ・ミューラー(アウディRS5 DTM)がピットインすると、ウィットマンが首位に浮上。5.6秒差の2番手にティモ・グロック(BMW M4 DTM)、3番手にフィリップ・エング(BMW M4 DTM)が続く形に。

トップに浮上したウィットマンは危なげない走りで逃げ切り、シーズン初優勝。2位、3位にグロック、エングが続き、BMWが表彰台を独占した。優勝したウィットマンはレース後、「本当に信じられないレースで、この結果は予想もしていなかった」とコメントしている。
また、レース終了から4時間後にはピットレーンで事故を起こしたアウアー、モルタラ、スペングラーの3名に失格処分が下され、DTMを運営するITR.e Vのゲルハルト・ベルガー代表は「今日のアクシデントは安全が最優先であることを改めて示した」と述べ、「負傷したマーシャルやメカニックたちのいち早い回復を願っている」とのコメントを発表している。
DTMの第6戦は6月22~24日、ドイツ・ノリスリンクで行われる。