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 ブランシモンではライバルとのコンタクトでコース外へと弾き飛ばされたブリシュがなんとかコース復帰を果たしポジションを守ると、ポウルセンはダニ・クロス、クリス・リチャードのターゲット勢をまとめてかわし7番手まで復帰する。

 さらに3周目以降はファイルズ、コミニのシビック対決が激化し、4周目のバスストップシケインの攻防でコミニが前へ。しかし続くホームストレートで並んだ2台のFK8は、そのまま1コーナーのラソースへと突入。そこに漁夫の利を狙うポウルセンが加わり三つどもえのバトルに発展すると、続く6周目にファイルズのアタックに対しドアを閉めたコミニの動きにより両者はクラッシュ。ともにリタイアという最悪の結末となってしまう。

 この中団の混乱に乗じて、安定したレース運びを見せた先頭集団は大きな波乱もなく11周のチェッカー。ベルネイが自身初のヨーロッパ・シリーズ勝利をポール・トゥ・ウインで飾り、2位にポティ、3位にアズコナの表彰台となった。

 ターゲット・コンペティションのリチャーズと、リース・バーのヒュンダイi30 N TCRがフロントロウに並んだ日曜レース2は、首位争いを展開したリチャーズとブリシュのプジョー308TCRが、ファイナルラップを前に接触。

 レ・コンブで並びかけ、ケメルストレートを経てブレーキング時点でほぼ追い抜きを成功させようとしていたブリシュに対し、リチャードがわずかにタッチ。これでバランスを崩した308TCRは続くシケインを高速でカットするしかマシンを立て直すすべはなく、リチャードがトップチェッカーを受けていた。

 しかしレース後スチュワードは1秒加算のタイムペナルティをリチャードに対し言い渡し2位に降格。これにより、ブリシュ、新型308TCR、そしてJSBプジョーが初のTCRヨーロッパ勝利を記録することとなった。

 続くTCRヨーロッパ・シリーズ第4戦は7月7~8日にハンガロリンクを舞台に開催される。

R1でも大暴れを演じたスティアン・ポウルセンはR2でも5位。ミゲル・アズコナは選手権首位をキープする
BoP再調整で息を吹き返したヒュンダイ勢だったが、クリス・リチャーズはまさかのペナルティに泣く
先週末には308Cupにも参戦していたジュリアン・ブリシュが新型308TCRにEU初勝利をもたらした

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