BTCC:第4戦オールトンパーク。常勝軍団覚醒、BMW2連勝で選手権首位浮上
その余波で後続は玉突き状態となり、レーザー・ツールズのエイデン・モファット(メルセデス・ベンツAクラス)、パワーマックス・レーシングの選手権リーダー、ジョシュ・クック(ボクスホール・アストラBTCC)が巻き添えとなる形でマシンにダメージを負いピットへ。
ヘアピンでもユーロテック・レーシングのブレット・スミス(ホンダ・シビック・タイプR)が同様の混乱でスピンオフを喫するも、幸運なことに他車とのヒットを回避してコースへと戻ることができた。
その混乱のオープニングラップを経て、WSRのターキントンはコントロールラインを4番手で通過すると、すぐさまトルドフのフォーカスRSを捉えて3番手に浮上。同じ周には、後方からターキントンを追尾していたチーム・ダイナミクスのマット・ニール(FK8ホンダ・シビック・タイプR)もトルドフをかわし、BMW追走体制を死守する。
しかし勢いの衰えないターキントンは、そのままチームメイトであるジョーダンの背後に迫ると、最終コーナー”ロッジ”でBMW対決を制し、イエローのマシンをオーバーテイク。首位チルトンを射程圏内に収めて3周目に入っていく。
そのまま2周を経てフォードのマシンとの距離を縮めていったターキントンは、駆動方式は異なるものの再びイエローのマシンを”ロッジ”で仕留めてついに首位浮上。8周目の1コーナーでニールがチルトンをかわして2番手に浮上してくるも、すでにターキントンはセーフティリードを築き上げており、そのままトップチェッカー。
BMW125i MスポーツとチームWSRに今季初勝利をもたらすとともに、選手権首位浮上に成功。2位にはチルトンをかわしたニールが入っている。
続く夕刻17時過ぎにスタートしたレース3でもBMW勢の勢いは衰え知らずとなり、リバースポールから5台の多重クラッシュが発生した混乱にも乗じて、ロブ・コラード(BMW125i Mスポーツ)がWSRに連勝をもたらすと、2位ジョーダン、3位ターキントンと続き、BMWが表彰台を独占する結果となった。
これでターキントンはポイントを125とし、ランキング2位のアダム・モーガン(メルセデス・ベンツAクラス)、ジャック・ゴフ(ホンダ・シビック・タイプR)に12ポイント差をつけている。
続くBTCC第5戦は2週間後、6月22~24日にクロフト・サーキットで開催される。