■レース2
現地24日に行われたレース2は、ゴードン・シェドン(アウディRS3 LMS)がポールを獲得。2番手にミューラー、3番手にホモラが続く。
ホモラは、オープニングラップでミューラーを交わして2番手に浮上すると、シェドンに接近していく。2台は下りセクション先にあるシケインに向かう。ここにオーバースピードで飛び込んだシェドンはウォールへの接触を避けるべくシケインをカット。これが後に5秒ペナルティの対象になってしまう。
5秒ペナルティを受けることになったシェドンは、11周の決勝レース折り返しの6周目にジョーカーを通過。4番手までポジションを落とすことに。トップにはホモラが浮上した。

そのホモラは8周目にジョーカーを通過して2番手に後退。トップには大ベテランのミューラーが浮上し、ホモラとミューラーの一騎打ちの様相に。
ジョーカーを通過していなかったミューラーはファイナルラップ直前の10周目にジョーカーへ飛び込んだが、ポジションを守るのに充分なマージンは築けておらず、ホモラがトップへ浮上。そのまま逃げ切り、自身初のWTCR勝利を手にした。
2位はミューラー、3位はオリオラ。ホンダ勢はヤン・エアラッシ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)の7位が最上位だった。
■レース3
最終のレース3では、ポールシッターのビョークがオープニングラップで2.8秒のリードを築く快走。2周目には4.1秒ものマージンを稼ぎ出したため、3周目にジョーカーを通過して走行義務の消化し、トップのままコースへ復帰する。

その直後の4周目、ノルベルト・ナギー(セアト・クプラTCR)がクラッシュしたため、セーフティカーが導入。ビョークの築いたマージンがリセットされたが、この時点でジョーカー走行義務を消化していたのはビョークのみで、依然としてアドバンテージのある状態だ。
レースは5周目に再開されると、4周後の9周目に11番手を走っていたファブリツィオ・ジョバナルディ(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)がマシンにダメージを負ってストップしたため再度セーフティカーが投入。
レースは残り3周となる12周目に再開されたが、直後に今度はシェドンのマシンがドライブシャフトのトラブルでストップ。3度目のセーフティカーランとなる。
車両回収を終えて、レースは残り1周で再開。この時点で上位を走るドライバーの多くがジョーカー未消化だったこともあり、ビョークはトップを維持したたまでチェッカー。2位にタルキーニ、3位にミケリスが続き、ヒュンダイが表彰台を独占する格好となった。
WTCRの第6ラウンドは7月13~14日、スロバキアで行われる。