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投稿日: 2018.07.17 13:05
更新日: 2018.07.17 13:08

WTCR第6戦:計6台に最大ブースト圧違反の波乱。ホンダ陣営の抗議でレース結果は暫定扱いに


海外レース他 | WTCR第6戦:計6台に最大ブースト圧違反の波乱。ホンダ陣営の抗議でレース結果は暫定扱いに

 レース2、3のグリッドを決めるノックアウト予選では、前日の予選1回目で最大ブースト圧違反によりタイムが抹消されたミケリスが快走。Q1~3の全セッションでトップタイムをマークして最終レース3のポールを掴み取った。

 Q2のトップ10リバースグリッドとなるレース2のポールはは、10番手タイムを記録したノルベルト・ナギー(セアト・クプラTCR)が手にしている。

 なお予選終了後、今度はベンジャミン・レッスン、トム・コロネル、エステバン・グエリエリのホンダ・シビック・タイプR TCRに最大ブースト圧違反が発覚したため、予選タイム抹消の裁定が下され、スチュワードは最後尾グリッドからのスタートを言い渡した。

 しかし、チームはこの裁定に抗議したため、予選とレース2~3の結果は暫定扱いに。そのためレース2~3は予選暫定結果のままスタートすることになった。

■レース2は1周目でトップにたったタルキーニ独走

 14日の現地19時スタート予定だったレース2は、上述したホンダ車の調査に時間がかかったこと、これによりチームにマシンが返却されるのが遅れたことなどから、予定より遅れて幕が開けた。

レース2では序盤にトップに立ったタルキーニが独走優勝を飾った
レース2では序盤にトップに立ったタルキーニが独走優勝を飾った

 スタートではポールシッターのナギーと2番手スタートのタルキーニが2台横並びで1コーナーへ。続く2コーナーへのアプローチではイン側につけていたタルキーニがアドバンテージを得てオーバーテイク成功。そのまま逃げ切りを図る。

 最終的にタルキーニは9周のレースで2位に対し、2.150秒もの大量リードを築く独走でトップチェッカー。2位にはレース終盤、ミュラーからの猛攻を防ぎきったナギーが獲得し、自身初、チームにとっては2015年以来となる表彰台を持ち帰った。

■レース3でランキング上位陣がリタイアの波乱。ミケリスがポール・トゥ・ウィン

 15日(日)のレース3では、スタートでポールシッターのミケリスが2番手コンテを抑えて1コーナーをクリア。そのまま独走体勢構築を図る。

 しかし、その後方ではミケリスのチームメイトであるタルキーニが3コーナーへの進入でレッスンのリヤに接触。これによりスピン状態に陥ったレッスンのマシンはグエリエリ、ジョン・フィリッピ(セアト・クプラTCR)を巻き込む形でクラッシュして、一気に4台がリタイアする事態に。また、このアクシデントを受けてセーフティカーが導入された。

 レースは5周目に再開されたが、直後の13コーナーで今度はミューラーが操るヒュンダイi30 N TCRの左フロントタイヤが脱輪。コントロールを失ったミューラーのマシンはグラベル上でストップしてリタイアを余儀なくされ、タルキーニとミューラーというポイントランキング上位陣がノーポイントに終わる事態に。

レース3を制したノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR)
レース3を制したノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR)

 後方でのアクシデントを尻目に、トップを走るミケリスは快走をみせてチェッカー。このレース3だけで大量30ポイントを獲得し、ランキングトップのタルキーニと26点差まで詰め寄ってみせた。

 レース3の2位表彰台はコンテが獲得。3位にはバービッシュが入った。ブース圧違反裁定に抗議を行ったホンダ勢のなかではコロネルが8位につけたが、このレース結果はFIAによる審議が終了するまで暫定扱いとなる。

 2018年のWTCRは、このスロバキア戦を終えて約2カ月のサマーブレイクに突入。シーズンは9月29~30日、中国・寧波の寧波国際サーキットで再開される。




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