フロントロウに並んだエセックス&ケント・モータースポーツのルイス・ケント(ヒュンダイi30 N TCR)を従えここでもホールショットを決めたサットンが首位で1コーナーをクリアし、3番手にはスチュワート・ラインズ(セアト・クプラTCR)をかわしたウエスト・コースト・レーシング(WSR)のジェシカ・バックマン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が上がってくる。

 しかしジェシカのゴルフはすぐさまDPEモータースポーツのデレク・パーマー(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)にかわされると、コーナーでワイドになりラインズのクプラとも接触。これで彼女は6番手にまでポジションを下げてしまう。

 その後、14周のレースは残り5周を切ったところで3番手パーマーのアルファロメオに異変が起こり、テクニカルトラブルによりスローダウン。これでラインズが3番手に浮上する。しかし、その背後から猛烈なスパートを見せるWSRの選手権リーダー、7番グリッド発進のダン・ロイド(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がラインズに迫ると、2台はコンタクトを繰り返しながらのバトルを展開。ここは開幕6連勝のロイドが意地を見せ前に出ることに成功するも、このバトルの隙を突いたテイラーのFK8シビックが漁夫の利で3番手を手にすることに。

 ファイナルラップに入り、そのままの勢いで2番手のケントにも迫ったテイラーは、前を行くヒュンダイに再三のプラッシャーをかけると、最終セクターの右高速コーナー、ドルイドでミスを犯したケントはわずかにワイドラン。そのまま最終コーナーを並んでクリアした2台はテイラーがわずかに先行してフィニッシュラインへ。

 首位を一度も譲ることとのなかったサットンがデビュー戦の週末で2連勝を決めるとともに、チームメイトのテイラーが2位に入り、パイロ・モータースポーツのFK8型ホンダ・シビック タイプR TCRがワン・ツー・フィニッシュを飾ることとなった。

 これでテイラーは4位に終わったロイドとのポイント差をわずかに詰め、9月8〜9日の第6戦クロフトに臨むこととなった。

オープニングラップで奮闘を見せたジェシカ・バックマンだが、デレク・パーマーとのバトルでドロップオフ
サットンを招聘したパイロ・モータースポーツのオリー・テイラーは最終周の逆転劇でチーム1-2を達成
「今後も機会があればまたTCR UKの参戦を続けたいね」と連勝でご機嫌のサットン

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