豪州SC:第10戦シドニー。ペンスキー粉砕のレッドブル、スーパーナイトで1-2達成
このSCのタイミングでピットへと飛び込んだSVG、ウインカップのRBRA勢に対し、マクローリンは直前に最終ピットを終えており、トラックポジションはキープしたものの、好機を活かしたレッドブル・ペアは3番手、4番手で復帰すると、残り16周のリスタートでSVGが前を行くラウンズをかわしてマクローリンのテールに迫っていく。
そしてシェルVパワー・ファルコンのリヤを突き続けて迎えた残り10周のターン4。選手権ライバルより4周だけフレッシュなタイヤのグリップをフルに活かし、マクローリンのドアをこじ開けたSVGがついに首位浮上に成功。これで力尽きたマクローリンは、3番手に浮上してきたRBRAのウインカップにも捕まり、4.2秒差の3位でフィニッシュラインを通過することとなった。
「レースで生き残るのに長い時間が掛かったし、諦めかけていたところにセーフティカーが出てきてくれたのは最高だったね」と、今季5勝目を飾った2016年王者のSVG。
「スコッティ(マクローリン)は本当に素晴らしいドライビングをしていて、まったく隙を見せなかった。何度か彼のテールをヒットしたけど、それでも破綻しなかったんだ」
「でも不運なことに、最後は彼のタイヤにいくつかのピックアップがあったかもしれない。それでパスすることが可能になったんだ。ジェイミー(ウインカップ)とチームでワン・ツーが飾れて本当に良かった」
惜しくも表彰台を逃した4位ラウンズに続き、5位にティックフォード・レーシングのチャズ・モスタート(フォード・ファルコンFG-X)、6位にニッサン・モータースポーツのリック・ケリー(ニッサン・アルティマ)が続いている。
これで選手権リーダー、マクローリンの2579ポイントに対しわずかに差を詰め89ポイント差の2位としたSVG。続く第11戦は8月25~26日に今季からカレンダー入りの”The Bend”スーパースプリントが、アデレード郊外の新設タイレム・ベンドで開催される。