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 一方のベルネイは、初日に撤去されたいくつかの“かまぼこ型”縁石の影響でコースの攻略法が変わり「ターン5でスライドしたのが敗因だった」とエスケープゾーンに退避してポジションを譲ることに。

 これでナジーは待望の国際格式初優勝。2.3秒差にベルネイが続き、最後の表彰台スポットにはターゲット・コンペティションのクリス・リチャーズ(ヒュンダイi30 N TCR)が入った。

 続く日曜午前11時にスタートが切られたレース2は、選手権争いを展開するミケル・アズコナ(セアト・クプラTCR)と、5番グリッドスタートのタッシが躍動。

 PCRスポーツのアズコナは、ポールスタートのスティアン・ポウルセン(セアト・クプラTCR)に対しアウトサイドから仕掛けてクリーンにパッシング。同じくタッシのFK8シビックも、スロースタートのジュリアン・ブリシュ(プジョー308TCR)やボルコビッチのヒュンダイを出し抜き、ワイドランを喫したポールセンも難なくかわして2番手に浮上する。

 このまま後続とのギャップを広げにかかったアズコナ、タッシの2台は、2周目のターン10立ち上がりでシビックのパワーを生かしたタッシが前に出ると、4台によるタフな3番手争いを尻目に独走状態となり、そのままアズコナを従えて1秒差をキープしながらチェッカー。

 後続はバトルの余波で接触やトラックリミット違反などの審議が続き、ベルネイやリチャーズがペナルティ裁定を受けるなか、ボルコビッチが最終的に抜け出し表彰台を確保することに成功。チャンピオンシップのダメージを最小限に留めると同時に、わずか2ポイント差でアズコナを再逆転し、ポイントリーダーの座に返り咲いた。

 全7戦のシリーズも残すは2戦。次戦は9月22~23日開催のイタリア・モンツァ戦となり、ストレートラインスピードを巡って再びBoPのブースト圧議論が再燃する懸念も出ている。

R2ではリバースポールのスティアン・ポウルセンが続々と後続に飲み込まれる展開に
なんとかR2で3位を確保し、選手権首位にカムバックのドゥサン・ボルコビッチは「モンツァの直線が選手権の鍵を握るだろう」
「1年ぶりの勝利で安堵した」と語るR2勝者のアッティラ・タッシは選手権4位に浮上した

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