「もちろん、我々としてもマスタング・プロジェクトには興味があったが、今季初めて“メインゲーム”を学ぶ過程で、新人ドライバーとともに戦う初年度のチームにとって、ノウハウを持つ既存ワークスチームとのテクニカルアライアンスの必要性を痛いほど感じているところなんだ」と、ストーン代表。
「誰の目にも明らかなように、ここまではチームとして独学で戦いを続けており、とくに高い理解を有しているとは言えないフォードのマシンで苦戦を強いられている」
「フォードとも来季の話し合いを続けていたが、すべての要素を考慮しても我々がマスタング・プロジェクトのサポートを得られるとは思えなかった。そこでスーパー2時代に技術提携の経験があったトリプルエイトにも話を持ちかけ、このパートナーシップが実現したんだ」
「もしトリプルエイト製のZBを走らせることができる……となれば、それはペンスキーからは一切オファーのなかったサポートプログラムを、ただちに得ることができることを意味する」
ルーキーのヘイゼルウッド自身も、この急な契約変更で週末のタイレム・ベンド戦を前に、コモドアVFのテスト機会を設けることは不可能となったが、それでも「ホールデンへのスイッチに興奮している」と期待を語った。
「この新しい方向性が、チームとして前進するのに役立つだろうと信じているし、これは一夜漬けの決定なんかじゃない。チームが変更を決断したこと、僕がそれに適応できることに自信を持っているんだ」とヘイゼルウッド。
「スーパー2でタイトルを獲得したパッケージに戻って、メインシリーズの後半戦を戦えることは本当にうれしい。シリーズで成功を収めた人物(マット・ストーン代表)がマネジメントの側にいてくれるのは本当にラッキーで、心強いね」
今季、MSRがスーパー2で走らせているマシンもDJRチーム・ペンスキーとの提携でフォードにスイッチしていたが、この新契約によりこちらも即時ホールデン・コモドアVFへのリターンを決断。これにより、DJR製ファルコンのシャシー2台が無期限で宙に浮く形となった。

