「今日の僕らのマシンは本当に速かった。もしピット作業で逆転できていなかったとしても、遅かれ早かれコース上でシムドのマシンを捉えられたと思うほどだよ」と、満足げに振り返ったディ・グラッシ。

「たしかに今日の戦略はレース前半戦でできる限りフラーガに付いていくことだった。ピット作業で逆転してくれたチームに改めてお礼を言いたい。今季3勝目を飾れて本当にうれしいよ」

 ディ・グラッシがクリティバ、ロンドリーナで挙げた2勝はいずれもリバースグリッドのレース2でのものとなっており、予選、決勝からストレートに挙げた今回の勝利は「ルーキーシーズンの自分にとって、とても重要なこと」だとも付け加えた。

■リカルド・ゾンタのチームメイト、アッティラ・アブレウが今季2勝目

 引き続き9日午後にスタートを迎えたレース2は、シェルVパワー・レーシングで元F1ドライバー、リカルド・ゾンタのチームメイトを務めるアッティラ・アブレウが躍動。レース1の終盤でセーフティカー(SC)が導入されたのに合わせて、ピットでのリタイアを決断していたアブレウは、レース2に向けセットアップを大きく変更。

 都合3度のSCが入る荒れたレースでグリッド後方からの追い上げを展開すると、最後のピットストップでルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)とともにイエローコーション中の最適なタイミングでピットへと向かうこととなり、作業トラブルで遅れたバリチェロを出し抜きトップでコースへと復帰。

 31周のフィニッシュまで残り3周の再開で最後のスプリントも制し、2位フリオ・カンポスに対し0秒6差でトップチェッカー。アブレウが今季2勝目を飾り、3位表彰台にはリバースポールからスタートしたラファエル鈴木(バーダル・ホットカー)が入っている。

 続くSCB第9戦は、サンパウロ北部に位置するヴェロチッタのトラックを舞台に、9月22~23日の週末に争われる。

今季3勝目にして初のR1優勝となったルーカス・ディ・グラッシ。ランキングでも10位に浮上している
バーダル・ホットカーのラファエル鈴木はR2リバースポールから序盤首位を守り、3位でフィニッシュ
R2は序盤からクラッシュが多発し、都合3度のセーフティカーランが発生
その混乱を活かしたアッティラ・アブレウが今季2勝目を飾っている

本日のレースクイーン

林れむはやしれむ
2025年 / スーパーGT
マツキヨココカラアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円