このパートナーによる予選レース1の結果を受け、予選レース2をポールポジションからスタートしたニッサンのハイムガートナーだったが、スタートで大きくポジションを下げ6位。代わってエレバスのレイノルズが勝利を飾り、2位ウインカップ、3位マクローリンのオーダーで本戦”500マイルレース”が幕を明けることとなった。
161周先のチェッカーを目指してスタートを切った隊列は、まずフロントロウ2番グリッドからスタートドライバーを務めたダンブレルが主導権を握り、序盤戦のレースをリード。しかし23周目にニッサン・モータースポーツのディーン・フィオーレ(ニッサン・アルティマ)がウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドの2010年王者ジェームス・コートニー(ホールデン・コモドアZB)とのバトルでマシンを損傷し、コース上にストップ。これで最初のセーフティカー(SC)発動となる。
続いてプレストン・ハイア・レーシングの18号車、ジェイソン・ブライト(ホールデン・コモドアZB)がコースオフし、グラベルにスタックした際に2度目のSC出動となるが、いずれのリスタートも危なげなく決めた首位ダンブレルは、その後も後続に大量マージンを築いて王者ウインカップにマシンを託す完璧な仕事ぶりを見せた。
またRBRAのチームメイトであるバンバーも、ポルシェ仕込みの耐久レース経験で盤石のマネジメントを披露し、11番手からのスタートでするすると上位に進出。選手権リーダーのSVGにスイッチしたのち、81周目にはDJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)を捉え3番手に浮上。123周目にはチームメイトのオートバーン・ラウンズ・レーシング、クレイグ・ラウンズ(ホールデン・コモドアZB)にも先行し、2番手まで上がって見せる。
これで終盤に1-2-3体制を築いたトリプルエイト・レースエンジニアリング勢が、ウインカップ、SVG、ラウンズの順でチェッカー。見事に表彰台独占で耐久カップ初戦を飾り、SVGはシリーズ残り4戦の段階でDJRペンスキーのライバル、マクローリンに対し55ポイント差をつけることに成功している。
続くVASCの第13戦はいよいよチャンピオンシップ年間最大のイベントとなる“祭典”、スーパーチープオート・バサースト1000。名高いマウント・パノラマのサーキットを舞台に、引き続き耐久カップ第2戦として10月7日の週末に開催される。



