15周目、今度はジュンカデラがロッケンフェラーをレムスでアウトから攻略し、トップを奪い返す。
6番手を走行していたディ・レスタは15周目終わりでピットイン。17周目終わりにはロッケンフェラー、グロック、ウィットマン、そしてラストもタイヤ交換へと向かう。
グロック、ウィットマン、ラストは先にタイヤ交換を終えていたニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)、ディ・レスタらの前でピットアウト。6台が連なりポジションを争う状態となる。
ジュンカデラは19周を走行してピットレーンへ。ロッケンフェラーの前でコースに戻り実質のトップをキープする。一方、3番手争いは白熱。ラストの猛攻をウィットマンがサイド・バイ・サイドになりながらポジションを死守する。

ゲストドライバーのオジエは、残り15分を切った26周目終わりで最後にピットイン。トップはジュンカデラ、2番手にロッケンフェラー、10秒開いて3番手にウィットマン。ラスト、ミュラー、ディ・レスタの順でレースは終盤戦へ。
33周目、ウィットマンとラストが争うところをミュラーとディ・レスタがインを差しラストがポジションダウン。さらにルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)に攻められる。
3位争いが白熱する中、33周目にグロックがマシントラブルでストップ。ここで再びセーフティカーが入る。
残り3分、35周目にレースは再開を迎えると6番手のラストがリスタートで4番手に浮上する。
ジュンカデラはトップをキープし55分を経過。残りはファイナルラップのみに。
しかし、無情にもジュンカデラに、リスタート時に他車を侵害したとしてドライブスルーペナルティが宣告される。
ここでアウディはチームオーダーを発動。ミュラー、さらにロッケンフェラーがラストにポジションを譲りラストは2番手でゴール。ドライブスルーペナルティ未消化のジュンカデラはレース結果に30秒が追加され14位に。
2番手でチェッカーを受けたラストが優勝となり3連勝。2位にロッケンフェラー、3位にミュラーとアウディ勢が表彰台を独占した。

「今日は簡単なレースではなかったけど、この優勝には満足しているよ」とラスト。
優勝を譲るかたちとなったロッケンフェラーは、「レネは僕たちがタイトルを獲得する唯一のチャンスだよ。チームメイトとして僕たちが助けることができる時は、いつだってこうするだろう。シーズンは終盤だし、唯一の方法だよ」とコメント。
注目のチャンピオン争いは、ディ・レスタが4位に入り12ポイントを追加。パフェットは10位までポジションを上げるも1ポイントの加点に留まり、ディ・レスタが216ポイントでラインキングトップに復活。パフェットは9ポイント差でランキング2位。ラストは、42ポイント差のランキング3位。
最後はDTMドライバーたちと見ごたえのある集団バトルを行ったオジエは、12位でフィニッシュとなった。