CTCC:WTCR併催戦に新型フォード・フォーカス登場。ハフの代役でクートも参戦
CTCCのレースはキア・リオをドライブするレオ・リーがレース2のファイナルラップでBAICセノバに乗る元WTCC世界ツーリングカー選手権ドライバー、ダリル・オーヤンをオーバーテイクして連勝を飾り、フォードのカオを逆転しチャンピオンシップリーダーに浮上した。
また、今季もSAIC VW333レーシングのフォルクスワーゲン・ラマンドGTSでシリーズにレギュラー参戦するWTCRドライバーのロブ・ハフは、FIAが規定する「レースウイークの前週から開催期間中にかけて、いかなる前輪駆動モデルでのテスト走行も認められない」との条文を受け、CTCCとのダブルヘッダーを断念。
代わって、前戦のTCRチャイナでマックプロ・レーシングからエントリーしたアンドレ・クートに白羽の矢が立ち、FK8ホンダ・シビック・タイプR TCRに続き、CTCC仕様のフォルクスワーゲン・ラマンドGTSのステアリングを握ることとなった。
そのクートはCTCCデビュー戦のレース1でいきなり3位表彰台を獲得すると、レース2では首位争いに割って入ろうかという勢いを見せたものの、シートベルトが外れるというまさかのトラブルでピットインを余儀なくされ、惜しくも初優勝の機会を逃すこととなった。
「そのままの状態で3~4周はしたよ(笑)。でもピットに入って締め直す必要があるのは明らかだった。とくに接触が当たり前のツーリングカーではね。心のどこかでは『このまま続けても大丈夫だ!』と叫ぶ自分もいたけど、もうひとりの冷静な自分がピットへ連れていってくれた」と、苦笑いのクート。
「最初はこれまでのマシンとまったく異なるフィーリングで苦労したが、週末を終える頃にはかなり感覚が掴めていた。FFの乗り方で問題ないんだけど、TCRマシンよりトルクがありつつ、トラクションはそれほどでもないから、上手くドライビングするのが難しかったんだ」
続く今週末、10月5~7日の武漢ストリートコースでのWTCR第8戦でもCTCCの併催が予定されており、SAIC VW333レーシングは新たな助っ人ドライバーとして、先の週末に3度目のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権チャンピオンを獲得したコリン・ターキントンの招聘を発表している。