この予選レース結果がそのままグリッド順となるはずだった日曜のフューチャーレースは、土曜のレース後再車検でルノースポール勢のフルーエンスGT全4台が、いずれも規定の最低地上高をクリアできずグリッド最後尾降格のペナルティに。

 この波乱でチャンスを得たのは5番グリッド以降に並んでいたシボレー勢で、早速スタートからジロラミに襲いかかったカナピノが、元王者対決を制して早々に2番手に浮上する。

 全27周の決勝レースは先頭集団が淡々と周回を重ねていく中、最後尾からルノー勢が猛烈なアタックを敢行。9周目までに12番手まで挽回してきた王者アルドゥソは、18周目にシトロエン・トタルのファクンド・チャプル(シトロエンC4ラウンジ)をかわしてトップ10までカムバック。

 そのアルドゥソを上回る勢いを見せたペーニャも、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナのダミアン・フィネンチ(トヨタ・カローラ)を残り6周の時点で仕留めると、まったく同じ動きでもう一台のトヨタ、マティアス・ロッシ(トヨタ・カローラ)もかわして7番手にまで上がってくる。

 そしてレースが残り4周となった時点で、後続シボレー勢を抑え込んで表彰台圏内を守っていたジロラミのプジョー408に異変が襲いピットへと直行。エンジントラブルにより無念のストップとなり、レイバーがカナピノに次ぐ3番手にポジションアップを果たした。

 そのままレースは27周のフィニッシュを迎え、ウェルナーが連勝。カナピノ、レイバーのシボレー2台が表彰台を占め、その背後4位には怒涛のチャージを見せたルノーのペーニャが入った。

 一方、9位どまりとなった王者アルドゥソは、前戦で2ポイント差にまで詰め寄っていたカナピノとのポイント差が再び17ポイント差にまで開き、ランキング3位の僚友ペーニャにも7点差まで迫られる厳しい週末となった。

 STC2000の2018年シーズンも残るは2戦。次戦は11月3〜4日開催となるシリーズ最大の1戦、伝統のブエノスアイレス200kmが控える。

R2最後尾から追い上げた王者ファクンド・アルドゥソだが、9位まで挽回が精一杯
2点差の選手権首位で臨んだシボレーのアグスティン・カナピノは、リードを17点差にまで拡大した
今季からTGRに加入したダミアン・フィネンチは、最後にチームメイトにもポジションを譲り8位フィニッシュ
連勝のマリアーノ・ウェルナーはプジョー勢で最上位となるランキング7位に浮上

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