全車がピットインを済ませたレース後半、改めてトップ2となった2台は、ときに接触しながら白熱のバトルを展開するが、最後は26周目に入ったセーフティカーランの解除後も好ペースを維持したラストがトップチェッカー。見事5連勝を飾った。
ラストはレース後、DTMの公式サイトDTM.comに対し「僕自身驚いているよ! 今日のレースで勝てるなんて信じられかったことだ」と語った。
「(チャンピオンの)決定を最終戦に持ち越すことが僕たちの目標だった。明日も今日のようなスリル満点のレースができたら、本当にタイトル防衛を果たせるかもしれない。今夜は落ち着ついて眠れないだろうね」
一方、ラストと首位を争ったパフェットはレース終盤にティモ・グロック(BMW M4 DTM)、ロビン・フラインス(アウディRS5 DTM)に相次いで交わされ4位に。また、今戦での戴冠の可能性もあったディ・レスタも終盤にアウディ勢の猛攻に遭い、最終的に8位でのフィニッシュとなった。
この結果、ドライバーズチャンピオンシップはパフェットが239ポイントで首位に。ディレスタが6点差の2位、3位のラストが224ポイントと上位2名との差を詰め、14日に行われる最終戦でのタイトル防衛へ望みをつないでいる。


