しかし同日午後に開催されたレース1では、ポールシッターのターキントンがスタートで大きく失速。デビュー戦時にも口にしていた前輪駆動ツーリングカーでのスタンディングスタートにまだ完璧に適応することができず、選手権を争うキア勢に先行を許す展開に。
その後、序盤の10周をチームメイトであるロドルフォ・アビラ(フォルクスワーゲン・ラマンドGTS)の背後4番手でレースを進めたターキントンだったが、チームの戦略で3番手に上がりキアを追う役目を担うも、キャッチアップすることは叶わず。
最終ラップでアビラに表彰台を譲るべく、ふたたび4番手にポジションを入れ替えてチェッカーを受け、フォンタナ、リーの『キアK3 2.0T』がワン・ツー・フィニッシュとなった。
このレース1で10位フィニッシュとなったクートがリバースポールからスタートとなったレース2は、スタートで長安フォードFRDチームの1台、第4世代『フォード・フォーカスCTCC』をドライブするアンディ・ヤンに先行を許し、クートは2番手へと後退。
その背後にもフォードのワイルドカード枠で参戦するジョシュ・バードンがつけ、フォード勢に挟まれる形で序盤戦を過ごしたクートだったが、この3台は接近戦を繰り広げながら後続とのギャップを広げていくと、19周目にはクートがヤンをオーバーテイクし首位浮上に成功。
そのまま4秒差までマージンを広げ、キア初乗車のクートが見事にトップチェッカー。東風起亜レーシングにとっては週末連勝となり、チームタイトル獲得に向け大きな貢献を果たすリザルトとなった。
また、2位ヤン、3位バードンのフォード勢に続き、レース終盤にファステストラップを更新しながら猛追を見せたBTCC王者が4位でフィニッシュ。そのターキントンに喰らい付いたレース1勝者のフォンタナが5位に入っている。


