更新日: 2018.11.29 18:29
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第6大会バレルンガ/ワールドファイナル レースレポート
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア、アミチ/ヤノスがバレルンガでチャンピオンの栄冠をつかむ
・シーズンフィナーレを終え、バーソロミュー/プルが2位に入りFFFレーシング・チーム・バイACMがワン・ツー・フィニッシュ
・バレルンガではコッツォリーノ/ヤジドが2勝
・シリーズ優勝PRO-AMはエスケリネン/プハッカ、AMはブンチャロエン、ランボルギーニ・カップはウォン
【イタリア、バレルンガ(2018年11月18日)】
2018年ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズのPROクラスは、アンドレア・アミチとアルトゥール・ヤノスが栄冠を勝ち取りました。FFFレーシング・チーム・バイACMは、外観が一部異なるクルマのジャック・バーソロミュー/ジェームズ・プルがチャンピオンシップ2位に入り、チームタイトルも獲得しました。
一方、PRO-AMのタイトル争いを制したのは、ライパート・モータースポーツのミコ・エスケリネンとユーソ・プハッカ。AMはトゥルーヴィジョンズ・モータースポーツ・タイランドのボビー・ブンチャロエン、ランボルギーニ・カップは852チャレンジャーズのポール・ウォンがそれぞれタイトルを獲得しました。
アジア各地で5つのレース後、チャンピオンシップを賭けた戦いは2018年シーズン最終の開催地であるイタリアへと向かいました。アジア・シリーズ最終戦は、週末開催のランボルギーニ・スーパートロフェオ・ワールドファイナルを前に、2戦とも金曜日に行われました。ランボルギーニ・スーパートロフェオUSAも同日開催で、そうそうたる顔ぶれが数多くの戦いを繰り広げました。
タイトルを勝ち取ったのはアミチ/ヤノス組でしたが、バレルンガで2戦ともトップを飾ったのはクラッツィオ・レーシングのケイ・コッツォリーノとアフィク・ヤジドでした。2017年PROクラス優勝の2人は、今シーズンは途中からの参戦で、ライパート・モータースポーツのベン・ゲルセコウスキーに次ぐシリーズPRO4位となりました。
第1レースは、コッツォリーノがポールポジションで脇にマスカットを従え、セカンドローにプルとホージャスト・レーシングの松本武士が並びスタートしました。コッツォリーノは快調な滑り出しで、後続との間を開けます。グリッド後方からは、フリープラクティスでのハプニングが原因で予選を見送らざるを得なかったアミチがじわじわと浮上し、1周目が終わる頃には6番手に。コッツォリーノがさらに後続を突き放していく中、マスカットとプルの2位争いが激しさを増します。
ピットウインドウが閉じた後も、コッツォリーノと交代したヤジドが先頭を走りつづけ、フィニッシュまでには2位との差を13秒以上に広げました。レース終盤、2番手を走っていたゲルセコウスキーがリタイアを余儀なくされ、219号車のバーソロミューが2位、ヤノスが3位に繰り上がりました。PRO-AMのトップは総合4位に入ったエスケリネン/プハッカ。ランボルギーニ・カップはYHレーシングの松田貴道/吉原大二郎がGDLレーシング・チームのガブリエル・ムローニを制して勝ち取りました。
シーズン最後のレースは、ヤジドがポールポジションからスタートし、後にプハッカ、ガマ・レーシングのエバン・チェン、ゲルセコウスキーと続きます。最終的にはヤジド/コッツォリーノがゲルセコウスキー/マスカットと2.916秒差でチェッカーフラッグを駆け抜け、シーズン5勝目を挙げました。松本/落合はPRO-AM優勝でシーズンを終え、激しい競争が繰り広げられたランボルギーニ・カップは、ムローニが2位の松田/吉原、3位のウォンを抑えて優勝しました。
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアのシーズンが終了し、次なる注目はアジア、北米、ヨーロッパの各シリーズのドライバーとチームが競う、興奮のワールドファイナルに集まりました。