更新日: 2018.12.05 10:38
気になるフォーミュラEのニスモの役割。e.ダムス、ニッサンとの3社ではなく「実は4社」の共同プロジェクト
また、同じく会見に出席したニッサン・モータースポーツ・ディレクターのマイケル・カルカモ氏は、リザーブ兼テストドライバーとしてスーパーGTドライバーでもある高星明誠、公式シミュレータードライバーをヤン・マーデンボローが務めることについて応えた。
「高星は私たちが何人か検討したドライバーたちのなかでもっとも適したドライバーでした。マーデンボローについてはみなさんがご存知だと思いますが、彼の(シュミレーターゲームでの)バックボーンがあるように、シュミレーターでのレスポンスが素晴らしかったことがチームに加わった理由です」とカルカモ氏。
日本のファンにとっては当然、レギュラードライバーとして日本人、または日本のレース出身のドライバーがフォーミュラEに参戦する姿や、ニスモが全面に出てフォーミュラEを戦う姿を見たいが、ニッサン・フォーミュラE活動の初年度としては、まだまだ海外主導の形での参戦となるのが現実的だ。
先日にはフォーミュラEの2019/2020年シーズンからの韓国での開催が発表されたが、やはり、ニッサンが参戦するからには日本での開催も期待したい。日本開催については、ルードゥ・ブリース常務役員がその可能性について話した。
「もちろん、是非、日本でフォーミュラEを開催してほしいです。やはり(ニッサンの本社がある)横浜で開催したいですよね。当然、日本開催の実現には地元の自治体の協力やオーガナイザーの判断が必要ですが、私たちも積極的に主催者側と交渉を行っていきたいと思っています」とルードゥ・ブリース常務役員。
これまで4シーズン開催されたフォーミュラEだが、現実的には日本のモータースポーツファンにはフォーミュラEはまだまだ遠い存在であるのは間違いない。国内でフォーミュラEが盛り上がるためには、日本人ドライバーのレギュラー参戦、または日本の市街地での開催など、もう一歩踏み込んだ関わりが必須になる。