続くレース2は、リバースポールポジションからスタートしたオーソンのパルサーが悪条件を味方につける展開に。レース1勝者のハグロフはオープニングラップでボルボS60のリチャード・ゴランソンと接触、リタイアとなる波乱の幕開けとなった。

 オーソンが「まるで氷の上をスリック(タイヤ)で走っているような感触だった」と言うほどスリッパリーな条件のなか、2番手争いが激化し先頭走者には有利な状況に。

 終盤の大雨にも動じす、ニッサン・パルサーSTCCに初勝利をもたらしたオーソンは、喜びのコメント。 

「この勝利は自分自身とフラッシュ・エンジニアリングにとって本当に多くのことを意味する。自分も久しぶりのSTCC勝利になるし、カムバックしたように感じるよ」

「レースの展開は退屈なものにはなったけど、コース上に留まるのが難しいぐらいのコンディションだったから、本当にうれしい。レース1のビルドハイムに続いて2戦連続で良い結果が出せたことは喜ぶべきことだね!」

ブランクを経てのSTCC復帰で今季初勝利を挙げたリナス・オーソン
ブランクを経てのSTCC復帰で今季初勝利を挙げたリナス・オーソン

 その後方ではボルボの2台、ゴランソンとロバート・ダールグレンのポールスター・シアン・レーシングS60STCCに、ブロバリアン・デザインのフォード・モンデオSTCCのラスムス・マートン、そしてこのラウンドからセアトをドライブするルーキー、フィリップ・モーリンの4台がお互いのマシンにヒットするほどの激しいバトルを展開。

 しかし、ボルボを押さえ込んでいたルーキーは残り数周で強まった雨に足元をすくわれスピン、最終的に5位までドロップしてレースを終えた。

前戦マントープに続き、連続表彰台で4年連続チームタイトルを決めたポールスター・シアン・レーシング
前戦マントープに続き、連続表彰台で4年連続チームタイトルを決めたポールスター・シアン・レーシング

 これでボルボはダールグレン、ゴランソンの2台が揃って表彰台に。最終戦クヌットストープを前に、ポールスター・シアン・レーシングが4年連続のチームタイトルを決めている。

 次戦STCC最終ラウンドとなるクヌットストープは、9月23日~24日の週末に開催される予定だ。

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