■WTCCには日本人ドライバーが必要だ
Q:今後の日本人ドライバーの参戦についてどうとらえたか。
FR:ぜひ来年は日本人ドライバーにフルシーズン参戦してほしいし、我々としては必要だ。WTCCにはさまざまな国のドライバーが参戦しているが、まだフルシーズン参戦している日本人選手はいない。そこで私は予選日の夕方、ホンダに『もうチャンピオンシップで十分優勝できるクルマがあるのだから、ヨーロッパの選手だけでなく日本人選手にチャンスを与えるべきだ。シビック・タイプRも日本で販売されており、成功を収めている。日本人ドライバーがフルシーズン参戦するのは当然のことだ』と伝えた。来年が日本人ドライバーが参戦する、最もチャンスとなるシーズンだろう。
Q:それについてホンダはどう反応していたか?
FR:できるのではないかとは感じた。どのドライバーになるかは私が決めることではない。
Q:WTCCに適しているのはどんなドライバーだと思うか?
FR:ホンダには契約しているドライバーがたくさんいる。何人だ? 20人くらいか? まずはWTCCでいいペースを保てることが大事だ。グッド・ルッキングであるとか、ソーシャルメディアのアプローチがうまいとかは二の次だ。
Q:たとえば、ホンダがWTCCで成功するためにはどういうドライバーがいいかというアドバイスを求めて来たらどうする?
FR:来ないと思うがね(笑)。20人くらいの契約ドライバーがいて、誰かひとりの名前を挙げたら彼らは気に入らないだろう。私ならタクマ・サトウ(佐藤琢磨)というかもしれない。インディカーではなく、ワールドチャンピオンシップを戦う彼を見たいと思っている。だが、現実にはホンダは私に尋ねてこないでだろう。聞いてくる必要もないし、彼らのレースでの経験は豊富なので、私を必要とはしないだろうね。ただ、ネストール・ジロラミは私がボルボに対して提案したドライバーだ。もてぎでの彼のパフォーマンスには満足している。彼はとても速く、ボルボのリーダードライバーとして成長していくだろう。

