これにより必然的にKMSは今季の活動をスウェーデン国内のツーリングカーからラリーへとシフトすることとなり、STCCでの活動には一区切りをつけることが確認された。

 2009年にブロバリアン・デザインと組んでSTCC参入を果たした“フォルクスワーゲンディーラー・チーム”のエントリー名は、翌2010年から2012年シーズンはKMSが引き継ぐ形となり、わずかなブランクを経て2016年以来続いてきた伝統のチーム名が、ふたたびシリーズから姿を消すこととなった。

 またフォルクスワーゲンとしてもSTCCでは2度のタイトルを獲得しており、2012年のシロッコS2000、2018年のゴルフGTI TCRともに、ドライバーズチャンピオンはヨハンが勝ち獲っている。

 そのヨハンの父であり、自らもドライバーとしてラリークロスやツーリングカーで活躍したKMS代表のトミー・クリストファーソンは、「我々がSTCCに参戦したすべてのシーズンにおいて、フォルクスワーゲンがそのバックボーンだったことは言うまでもない」と、その存在と強い信頼関係を改めて強調した。

「しかしこのニューマシン(ポロR5)が登場したとき、我々もVWスウェーデンも『これしかない』と感じたんだ。もちろん、KMSのパートナーであるディーラーチームにとってもラリーは未知の領域だが、STCCからのスイッチでも我々は競争力を発揮できるはずだと思っているよ」

 先日のウエスト・コースト・レーシングに続いてKMSも離脱を表明し、強豪チームの流出が続くSTCCだが、そんななか昨季もアウディRS3 LMSの2台体制でエントリーしたブリンク・モータースポーツが2019年の参戦継続を発表。ドライバーは追ってアナウンスされる予定だが、昨季もレギュラーを務めたトビアス・ブリンクの残留が有力視されている。

「僕個人の希望としてラリー・プログラムへの本格的な一歩を踏み出したい、という思いがあった」と語ったクリストファーソン
PWRレーシング・セアト・ディーラーチームに続き、ブリンク・モータースポーツが2019年参戦継続を発表

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