2014年、2015年シーズンに母国でともにタイトルを獲得したプジョースポール・アルゼンティーナでプジョー407をドライブしたが、チームは2018年をもってファクトリー活動を終了。時を同じくしてジロラミも世界戦復帰への道筋を探るべく、鈴鹿サーキットで行われたWTCR日本ラウンドのパドックにも姿を見せていた。
「チャンピオンシップに勝てる能力を持つホンダ・シビック・タイプRに乗れることはもちろん、僕を信頼してくれたALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツに深く感謝しているし、こうしてホンダレーシング・ファミリーに迎えられたことを誇りに思うよ」と、喜びを語ったジロラミ。
「僕は昨年、鈴鹿のレースウイークエンドをチームとともに過ごし、彼らの仕事ぶりを目の当たりにした。そのシステマティックな環境や働きぶりを見て、選手権を勝ち獲ることができる組織だと一目で理解した」
「チームメイトがエステバンであることにもワクワクしている。僕たちは世界戦だけでなくSTC2000でもタイトル争いを繰り広げ、お互いを知り尽くした間柄だ。ベストを尽くすつもりだし、テストを始める日が待ちきれないよ」
この発表により、ミュニッヒ・モータースポーツはWTCRのホンダ系チームとして最初の体制発表を行ったチームとなり、新たに追加された「各マニュファクチャラーの参戦上限は4台」という規約により、残るホンダ・シビック・タイプR TCRの枠は2台に。
昨季までミュニッヒに所属したヤン・エルラシェールとティモ・シャイダーはそれぞれ2019年は別プログラムで戦うことをアナウンスしており、エルラシェールはLynk&Coシアン・レーシングに移籍。シャイダーはミュニッヒに残留も、WolrdRX世界ラリークロス選手権にフルコミットすることを決めている。
そして昨季、ホンダ系チームとしてWTCRを戦ったブーツェン・ジニヨン・レーシングはシリーズを離脱することが確定的となっており、代替チーム体制がどうなるかは未定となっているものの、グリッドに並ぶ4台のうち1台は、怪我からの快気なったモンテイロがステアリングを握ることも発表されている。


