ラグナセカと言えば、名物コーナーのコークスクリューだ。山の頂点から駆け下りるようなこのコーナーを、初めてインディカーで走る琢磨はどう感じたのだろうか?
「何度かブレーキングからラインを外してしまってザナルディみたいになりました(笑)(96年CARTのレース。ファイナルラップでアレックス・ザナルディがブライアン・ハータのインに飛び込んでオーバオテイクした有名なシーン)」
「坂を登り切る前からブレーキングが始まっているんですけど、そこからターンインするところが下が見えない。だからコーナーに入ってから『えっ、ここだった?』ってなることもありました(笑)」
「なるべく一本の直線になるようなイメージで走りたいんだけど、縁石を跨ぎすぎると遅くなっちゃうし、エイペックスからちょっと外側を走る感じでいくと速く抜けれそう。最初はちょっと手こずりましたね」と言いながら難攻不落のコーナーを攻略する楽しみを味わっていた様子だ。
午前のセッションは12時30分で終わったが、ちょうどその頃から雨が落ち始めコースは完全なウエット状態に。天候の回復も見込めなかったことからは、セッションは途中でキャンセルとなり終了した。
琢磨は4時間半のセッションで3セットのタイヤを使い46周、1分12秒318をマークして16番手に。チームメイトのグラハムは1分12秒650で19番手。
トップタイムはカーリンのマックス・チルトンで1分11秒287。2番手にはルーキーで日本でも馴染み深いフェリックス・ローゼンクビストが1分11秒329をマークした。
ペンスキー勢も最速のシモン・パジェノーが9番手と苦戦。F1から転向したマーカス・エリクソンは1分12秒422で17番手だった。
インディカーは来週サーキット・オブ・ジ・アメリカで二日間の合同テストを行う予定。ほぼ全車が初テストとなり、今季を占う上で重要なテストとなりそうだ。
