アルバートパークでは木曜からVASCのプラクティスセッションが始まり、翌日金曜からいよいよ2019年のF1シーズンが幕を明ける。リカルドはルノーのワークスカーをドライブして、初めて今季のライバルたちとトラック上で相対することになる。

「金曜にルノーR.S.19に乗ってコースインしたら『あれ、僕は乗るマシンを間違えたんじゃないか?』と感じるかもね」と、冗談を飛ばすリカルド。

「それぐらい、このスーパーカー体験には夢中になれたし、とても魅力的だった。でも(F1での)インスタレーションの数ラップもかからずに『うん、僕の仕事はこれで、こちらが普通の感覚だ』と思うだろうね」

 そのオーストラリア・スーパーカー・ドライブの前週、リカルドはイギリス・ロンドンから西に30km程度の郊外に位置するドライビング施設ベッドフォード・アウトドローモにて、こちらもカストロールの顧客向けイベントの一環でTCR規定ツーリングカーも初体験した。

 ルノースポールの支援を受け、オーストリアのブコビッチ・モータースポーツが製作したルノー・メガーヌR.S.TCRのステアリングを握り、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ王者のマックス・フュートレルとともにカスタマーの同乗走行を担当し、かなりのマイレージを走行することとなった。

「ダニエル(リカルド)にとって、これが前輪駆動のFFツーリングカー初体験になったようだ」と語るのは、マシン開発と製作を担当したミレンコ・ブコビッチ代表。

「それでもすぐにポイントをつかみ、とても楽しそうにドライブしていたのはさすがだった。我々のマシンはつい先日、2019年のホモロゲーションを取得したばかりだが、まったくノートラブルで2日間のイベントを走破し、誰もがそのパフォーマンスを賞賛してくれた」

「言うまでもないことだが、このイベントに参加できたことはチームにとって大きな誇りであり、この機会を与えてくれたカストロールとルノースポールに感謝したい」

 このルノー・メガーヌR.S.TCRは、同車初のフルシーズンチャレンジとして2019年のTCRヨーロッパ・シリーズへのエントリーを表明している。

VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのニッサン・アルティマをドライブしたダニエル・リカルド
ジョナサン・パーマー率いるMSV所有の、ベッドフォード・アウトドローモでのイベントにも参加
ダニエル・リカルドにとって初のTCRマシン、初のFFツーリングカーとなった

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