「プリンス・ジェフリは、長年にわたってトリプルエイトの良き支援者でもある。彼とともに働けることを光栄に思うし、同じくジェズマン(・ジェファー)やシリーズオーガナイザーのSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)と仕事をすることも楽しみにしている」
4月6~7日のマレーシア・セパンで開幕を迎えるブランパンGTワールドチャレンジ・アジアは9月下旬までの全6戦が予定され、SVGは5月のタイ・ブリーラム、6月の鈴鹿サーキット、8月のヨンアム、韓国国際サーキットでのレースに出場予定となっている。
SVGにとってもGTカテゴリーは未知の領域ではなく、2016年にはヨーロッパのメインシリーズ、エンデュランスカップでマクラーレン650S GT3をドライブして勝利を飾っている。
「ローランド(・デーン)とトリプルエイトがアジアのGTレースに進出することにワクワクしているよ」と、プロジェクトのエースを任されたSVG。
「ジェフリ王子と一緒にドライブするのは本当にクールな出来事だ。彼は僕らのスーパーカーでのレースを観戦するために何度もオーストラリアに足を運んでくれているし、オフの期間にはドライビングレッスンを受けるため、ともにイギリスに行ったこともある。すでに彼とは良いチームメイトなんだ」
「もちろん僕のメインフォーカスはVASCでのタイトルだけど、2016年に初の王座を獲得したときは欧州のブランパンGTでも勝ち、バサースト12時間も制している。できる限りレースをすることが僕にとって最良のトレーニングみたいだね」
これまで3台体制でVASCを戦ってきたトリプルエイトは、大ベテランのクレイグ・ラウンズが昨季限りでフルタイムからの引退を表明したことで、2019年はウインカップ、SVGの2台体制となり、そのリソースを新たに下部シリーズのダンロップ・スーパー2とGTでの活動に振り向ける形となる。
2月初旬にマウント・パノラマ・サーキットで行われた2019年のバサースト12時間耐久レースには、その3名でトリオを組みメルセデスAMG GT3で参戦し、惜しくも表彰台にあと一歩の総合4位となっている。
「このレースを通じて理解したけれど、僕らはメルセデスという素晴らしいプラットフォームを有している。このAMG GT3は本当にオールラウンダーで、どんなタイプのサーキットに持ち込んでも競争力を発揮するマシンだと思うよ」


