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投稿日: 2019.03.15 15:48
更新日: 2019.03.15 15:49

ルーキー当たり年の2019年インディカー。筆頭のローゼンクヴィスト「今シーズン中に勝つことが目標」


海外レース他 | ルーキー当たり年の2019年インディカー。筆頭のローゼンクヴィスト「今シーズン中に勝つことが目標」

 ルーキーでいきなり優勝争いに加わる“第二のウィケンス”が現れるか?

 その期待に今年応えてくれそうなのがフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)だ。デビューからトップチームでの出場で、チームメイトは5度のタイトル獲得経験を持つスコット・ディクソンという、これ以上は望みようのない環境が彼には整っている。

 スウェーデン出身のローゼンクヴィストは、5年間という長い時間をF3で過ごしたが、そこで素晴らしい成績を残している。ドイツのシリーズでデビュー年の2010年に2勝したのを皮切りに、ザンドフールトでのマスターズ・オブF3で2勝。フランスのポーグランプリも勝ち、マカオGPでは2014年と2015年に史上初めての2年連続優勝を達成している。

 2015年にはユーロF3の33戦で13勝してチャンピオンに輝いたローゼンクヴィストだったが、F1への道は開かれず、アメリカのインディ・ライツ10戦に出場して3勝。メルセデスAMGでDTMを走り、2017年はフォーミュラEに初挑戦して1勝、ルーキー最上位のランキング3位となった。2017、2018年はフォーミュラEに加え、日本でも活躍。スーパーフォーミュラ、スーパーGTに参戦した。

フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)
フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)

 彼の能力にはオーナーのチップ・ガナッシが目をつけていて、2017、2018年にチームのテストに参加。フィードバック能力の高さで更に評価を高めていた。そして今年、27歳でついにインディカーのレギュラーシート確保がなると、いきなりデビュー戦の予選でトップ3に食い込み、レースでも序盤にトップに躍り出て31周もリード。

 表彰台には惜しくも届かなかったが、4位でのゴールを成し遂げた。トップ3はチーム・ペンスキーとガナッシから出場の元チャンピオン3人。デビュー戦としては文句のつけようのない素晴らしいものだった。

 デビュー・レースを終えたローゼンクヴィストは、「まだマシンに余力があったが、それをすべて引き出せなかった」と悔しがった。しかし、1レースですでに“雰囲気”は醸し出しており、「先輩チームメイトのスコットもフェアに情報交換をしてくれている。今シーズン中に勝つのが目標」と自信のほどを語ってもいる。

 彼の他にもF1から来たマーカス・エリクソン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、ブライアン・ハータの息子のコルトン(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)、スポーツカー出身のベン・ハンレイ(ドラゴンスピード)と今年のルーキーは層が厚い。

 そして、第2戦からは昨年度インディ・ライツチャンピオンのパトリシオ・オワードもカーリンから登場する。昨年の最終戦ソノマでデビュー戦にして予選5位、決勝9位というパフォーマンスを見せた彼の潜在能力も非常に高い。

 今年は昨年以上のルーキー当たり年だ。この中からルーキーイヤーで勝利を掴むドライバーは現れるのだろうか?

メカニカルトラブルでリタイアとなったマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)
メカニカルトラブルでリタイアとなったマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)

決勝は8位フィニッシュを果たしたコルトン・ハータ
決勝は8位フィニッシュを果たしたコルトン・ハータ


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