2位は開幕戦ウイナーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。終盤に2番手浮上で開幕2連勝のチャンスを得たかに見えていたが、残り10周のリスタートでルーキーに大きく突き放された。
「コールドタイヤで自分たちのマシンは動きが悪かった」とニューガーデンは逆転の可能性がほとんどなかったことを話した。1周で2秒ものリードを許した彼は、背後に迫るライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)を封じ込めることにフォーカスを移し、それは成功させた。

ハータは、「勝てるとは思ってなかった。表彰台を目指していた。最高のタイミングでフルコースコーションが出た。チームの作戦が素晴らしかったから勝つことができた」
「僕らはスティント前半が早く、後半は遅かった。だから最後のリスタートが残り10周だったのは僕ら向きだった。ニューガーデンはホイールスピンしたのか迫ってこなかった。僕は一気に差を広げることができた」
「僕がレッドタイヤを酷使してペースダウンするとニューガーデンは考えたかもしれないが、タイヤは最後までグリップを失わなかった」と初勝利を喜んでいた。

開幕戦がトラブルによるリタイアだったハンター-レイは、第2戦でシーズン初表彰台となる3位フィニッシュを飾れたことで納得顔。4位は予選10位だったグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で、5位は17番手スタートから大幅ポジションアップを成功させたセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・バッサー・サリバン)。6位は20番手スタートから大幅躍進を果たしたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)だった。

佐藤琢磨は、予選14番手から7位でのゴールを果たした。最後のピットストップでジャッキトラブルが出なければ、レイホールの後ろの5位になれていたレースだった。
「エアロをトリムするセッティングは失敗でした。パスした後に止まれない……などがありました。まだ自分たちのチームはマシンの力を最大限に引き出すことができていませんね。それでも7位でのゴールは良い結果出し、チームメイトも上位でフィニッシュしました。今回の経験とデータは次のバーバーでも活かせると思います」と琢磨は話した。
ホンダは2019年シーズン初優勝をルーキーによって飾ることとなった。ハーディング・スタインブレナー・レーシングは今年からホンダユーザーとなったチームで、2戦目にして優勝。
それは彼らのチームにとっても初勝利だった。ハーディング・レーシングとして走った初レースが2017年のインディ500で、その年は3戦のみ出場。2018年に初めてフルシーズンを戦った彼らは、このシーズンオフにインディライツをアンドレッティ・オートスポートと戦っていたジョージ・スタインブレナーと手を組むことになり、ハーディング・スタインブレナー・レーシングという新体制になった。
チーム設立から通算23戦目での初勝利は、ハーディング・スタインブレナー・レーシングとしてだと僅かに2戦目での勝利となった。ポールポジション獲得より先に優勝を果たした。
