そして2018年WTCRではDGスポーツ・コンペティションのプジョー308TCRをドライブし、スペイン戦で勝利を飾ったオモラも、この強豪ターゲット・コンペティションに移籍しTCRヨーロッパ・シリーズへと主戦場を移すことになった。
「このチームは本当にオーガナイズが素晴らしく、統率の取れたモチベーションの高い組織だ。その一員に加われて本当にうれしいよ」と、母国スロバキアでは新たにヒュンダイ“N”部門のアンバサダーにも就任したオモラ。
「チームの雰囲気は素晴らしく、家庭的な空気もある。それにセアト、オペル、プジョーと長年僕をサポートしてくれたレースエンジニアも帯同することができた。引き続きここでも成功を収めることができると信じている」
そしてWTCRではComtoyouレーシングに移籍しセアト・クプラTCRに乗り換えることをアナウンスしたトム・コロネルは、そのプログラムと並行してTCRヨーロッパへの参戦も表明。同シリーズでは昨季までWTCRでともに戦ったブーツェン・ジニヨン・レーシングに加わり、ふたたびFK8シビックのステアリングを握ることになる。
「僕はまたホンダと次の挑戦に向かえることをうれしく思う。チームとは長い付き合いで、マシンの外観も昨季と同じになる。これはホンダ・モーター・ヨーロッパやチーム、僕を支えてくれる多くのサポーターのお陰だ」と語ったコロネル。
「ホンダとブーツェン・ジニヨンは欧州レベルで過去数シーズンにわたって良好な関係を築いてきた。これは素晴らしいことだ。ドライバーとしては可能な限り最高のレベルでレースをすること以外に何も望んでいない。TCRヨーロッパ参戦でスパ、モンツァ、ホッケンハイム、バルセロナなどのクールなトラックでレース出来るのは最高だね」
コロネルはこのWTCRプログラムとの兼ね合いで、同週末に同サーキットで併催となるハンガロリンク戦のみ、WTCRのスケジュールを優先させる意向を示している。
また、すでにTCRヨーロッパへのフル参戦を発表済みのブコビッチ・モータースポーツと新型ルノー・メガーヌR.S.TCRは、オッシャースレーベンを皮切りにスパ・フランコルシャンでも数日間のプライベートテストを実施し、レギュラーに起用したジョン・フィリピとともに精力的なテストプログラムを進めている。
「オッシャースレーベンでは250km、スパでは300kmを走破した」と語るのは、チームマネージャーを務める元WTCC世界ツーリングカー選手権シボレーワークスのエリック・ニーブ。
「我々は予選とレース両方の構成でテストを行い、さまざまな技術ソリューションとセットアップをテストした。今後数週間のうちにホッケンハイムとレッドブルリンクでもテストセッションを追加する予定だ」



