「コーナーへの進入を遅らせたいだけ遅らせることができるし、その際に最小限のロールで済む。グリップを使えるだけ使って、最大限プッシュしているときにでもね」
「スパでこのマシンをドライブすることを楽しみにしているよ。あのコースでマシンからダウンフォースが発生し始める瞬間なんかは、とくにね」


クビカは自身のキャリアの中でもルノーと長い関係を維持してきており、その端緒は2000年代初頭にルノー・ドライバーデベロップメント・プログラム(RDD)にまでさかのぼる。
以降は、イタリアのフォーミュラ・ルノーで選手権を獲得、2005年にはフォーミュラ・ルノー3.5でも王座に輝き、フランスのマーキーで最初のF1テストの機会を得ている。また、F1昇格後にも2010年にルノーF1、2011年にはロータス・ルノーをドライブした。アクシデントによる怪我のリハビリ以降、フォーミュラのステアリングを握る身体機能が回復しないこともあり、WRCなどのラリーを主戦場に活躍。2013年にはWRC2のチャンピオンに。その2013年のオフにはメルセデスのDTMカーをテストしたこともあった。