レースが終盤に差し掛かった頃、レイホールがマシントラブルでコース上にストップ。さらにマックス・チルトン(カーリン)のクラッシュでイエローコーションとなるも、リスタートで琢磨に追いつけるドライバーはいなかった。
今日のレースでいちばんヒヤリとさせた瞬間は、終盤ターン8で飛び出して芝生の上を走行していた時だ。
「あそこはブレーキングもターンインも難しいコーナーなんですけど、もしとなった時は、あそこを抜けようと思っていました。見た目には派手で、みんなをヒヤリとさせてしまったと思う(笑)。ボビーが心臓マヒを起こしてないと良いんだけど(笑)」
90周のレースを琢磨はトップでチェッカーを受け、インディカー通算4勝目を飾った。昨年のポートランドの優勝から4レースぶりという早さだ。

「今回は予選からマシンを仕上げてくれたエンジニアのエディ・ジョーンズとチームのみんなにお礼を言いたいですね。ボビーが僕をこのチームに迎え入れてくれてから、昨年は厳しい一年だったけど、今年エンジニアリングを強化した結果、予選でワン・ツーを取れたし、今日はタイヤマネジメントもうまくいって、ピットインでの順位交代以外ではトップを譲らなかった」
「最後はレッドタイヤでいっても良かったけど、ブラックでも十分にスピードがありましたね。ポール・トゥ・フィニッシュなんてイギリスF3以来だったし、ちょっと懐かしいと言うか、このパフォーマンスをずっと求めていたので、実現してくれたチームと応援してくれた皆さんにお礼を言いたいです」
この優勝でポールポジション、リードラップなども加点された琢磨は、年間ランキング3位まで急浮上した。
そして来週はインディカーに来て初優勝した思い出の地、ロングビーチで第4戦を迎える。
