「本当に素晴らしい結果で、ちょっとばかり感情がこみ上げてきて気持ちを抑えるのが難しかったよ」と語ったウインターボトム。
「チームの全員を本当に誇りに思うし、いつも懸命に仕事をする彼らと戦うために僕はここへ来た。だからこそ、こういう成果を成し遂げたときにどんな感情が芽生えるかを共有したかったし、彼らはこれまで一度もポールを経験したことがなかったんだ。今日は特別な日になったし、その実現に一役買えたことを光栄に思うよ」
しかしホールデン陣営の歓喜も残念ながら長くは続かず、プラクティスとは異なり予選フロントロウ2番手には虎視眈々のマクローリンがつけ、セカンドロウにはSVGに並びクルサードのDJRマスタングがエースを支援すべく控え、ホールデンvsフォードの一騎打ちを予感させるグリッドとなるなか、スタート直後の1~2コーナー攻防でDJRマスタングがTeam18のホールデンをパスしたところで勝負が決まった。
「実はこの週末はインフルエンザで苦しんでいて、100%のパフォーマンスを発揮することが難しかったんだ」と、優勝インタビューで驚きの事実を明かした王者マクローリン。
「CoGの影響も最小限に食い止めることができてよかった。これもすべて、DJRチーム・ペンスキーというチームの実力とフォード・マスタングの完成度を示しているよね」
そして2位にも、一度はポジションを落としながらも3周目の攻防でエレバス・モータースポーツのデビッド・レイノルズ(ホールデン・コモドアZB)をターン5のアウト側から仕留めたクルサードが、その後もライバルにピット戦略を合わせてポジションを守り、DJRのワン・ツー体制を維持。最後の表彰台をホールデン・ファクトリードライバーのSVGが死守し、ウインターボトムは4位に終わった。
明けた日曜のレース2に向けては、そのSVGが午前の予選でホールデンにとって今季2度目となるキャリア通算27回目のポールを奪取すると、フロントロウのクルサードを抑えきって84周200kmのレースを制し、レッドブル・ホールデンに今季初優勝をもたらした。
しかしこのレースでも3位表彰台のレイノルズに続きマクローリンはしぶとく4位に入り、ランキングで2位に浮上したクルサードに対しても124ポイントの大量リードを築いている。
続くVASC2019年シーズン第4戦はバック・トゥ・バックの連戦となり、シリーズは再び海を渡ってビクトリア州へ大移動。4月13~14日にフィリップ・アイランドでのスーパースプリント戦が待ち受ける。



