さらにレース2でもBMW勢の速さは衰えることを知らず、サクセスバラストを搭載したジョーダンの330iはポールから逃げを打つと、僚友のターキントンを従えて3シリーズ初のワン・ツー・フィニッシュを達成。
「バラストが搭載されて明らかにマシンバランスは崩れていたが、後ろにコリンがいてくれたことが奏功した。3シリーズ初のワン・ツーもうれしいし、僕が最後にダブル(連勝)を飾ったのがいつかも思い出せないぐらいだ。2019年のWSRも良いチーム、良いドライバー、そして良いマシンのパッケージが整いつつある」
最後の表彰台にはレース1と同様にカミッシュが並び、4位に今季最上位のジェイソン・プラト(ボクスホール・アストラBTCC)、5位にチーム・ダイナミクスのマット・ニール(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が続くトップ5となった。
そしてスラクストン戦のフィナーレとなったレース3では、ホンダ、スバル、トヨタの日本車勢が躍進。ポールポジションから出たチームBMRの2017年王者、アシュリー・サットン(スバル・レヴォーグGT)に並び、フロントロウからスタートのジョシュ・クック(FK8ホンダ・シビック・タイプR)は、オープニングラップのシケインでスバルのインを差し、早々にレースリーダーに浮上する。
その直後にはクラッシュによるセーフティカー出動で2度のリスタートを経るも、そのたびにクック、サットン、そして3番手ブッチャーの3台は後続を引き離してのバトルを展開。するとFK2シビックのブッチャーはスラクストン最速コーナーであるチャーチで仕掛け、スバルのインサイドから鮮やかなパッシングを披露して2番手へ。
このオーバーテイクによりブッチャーはターキントンに並ぶ選手権首位に浮上し、トップスポットを守ったクックがBTCCキャリア2勝目をマーク。FK8シビック、FK2シビック、スバル・レヴォーグGTの表彰台に続き、4位にFK8のニール、5位にチーム・トヨタGB withスピードワークス・モータースポーツ(SWM)の新型カローラBTCC、トム・イングラム、そして6位にFK8のカミッシュと、日本車勢がトップ6を独占。マニュファクチャラーとチームのスタンディングスでもHalfords Yuasa Racingのチーム・ダイナミクス・ホンダがトップに立っている。
続くBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第4戦は、6月15~16日の週末にイングランド北部ダーリントン近郊に位置するクロフトで争われる。



