今年のインディ500予選で最も衝撃的だったのは、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)の予選落ちだ。

 予選1日目にアロンソがトップ30に入れなかったのは、その3日前にクラッシュし、マシンを壊したためだった。その時点まででも十分なスピードが確保できていなかった彼らは、スペアモノコックで新しいマシンを組み上げたものの、なかなかスピードが上がらなかった。

 驚いたのは、30人までに決勝進出が確定するところ、アロンソは5回もアテンプトを行いながら、一歩届かず31番手となってグリッドの確保に失敗。

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)

 予選2日目のアタックは6人中の3番目に行い、平均227.3563mphを記録したものの、最後のアタッカーであるカイル・カイザー(ユンコス・レーシング)が227.372mphと、アロンソを0.019mph上回って33番グリッドからバンプアウトした。

「とても残念だが、自分たちの力が足りなかったということ。ライバルチームの方が速かった。そういうことだ。自分たちのマシンはスピードが足りていなかった。スピードを探し求め、オーバーステアのマシンしても走ったし、アンダーステアのマシンでもアクセルを戻さずに走った」

「予選2日目には新しいセッティングも試した。どんなハンドリングなのかを知らずに予選アタックに出ていった。それでも1ラップ目の1コーナーから全開でいった。しかし、あとほんの僅かに届かなかった」と話した。

ザク・ブラウンと話すフェルナンド・アロンソ
ザク・ブラウンと話すフェルナンド・アロンソ

 マクラーレンのスポーティングディレクターを務めるインディ500ウイナーのジル・ド・フェランは、「誰か予選をクリアした人から出場権を買うことなんてすることはない。インディ500への出場権は、自らの力で勝ち取るものだからだ」と語った。

 このドラマを見ていた琢磨は、「これがインディ500の難しさ、厳しさですね」と話していた。

 残り2日間の短いプラクティスを終えると、いよいよ26日に第103回インディ500の決勝レースがスタートする。

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