更新日: 2016.09.20 18:16
アウディジャパン WEC第5戦オースティン レースレポート
2016/09/20
アウディ、WECオースティン戦で2位を獲得
・ディ・グラッシ/デュバル/ジャービス組が2位を獲得
・2台のアウディR18が素晴らしいパフォーマンスを発揮するも、予期せぬ結果に
・アウディはポールポジションに加えてファステストラップを記録
9月17日 インゴルシュタット/オースティン:アウディR18はFIA世界耐久選手権(WEC)のシーズン後半戦に入った第6戦において、素晴らしいパフォーマンスを発揮したにもかかわらず、惜しくも2位にとどまりました。
レース開始から5時間が経った頃、7号車は周回遅れのマシンにぶつけられガードレールに衝突、タイムロス。その後7号車に代わりトップを快走していたゼッケン8号車も幾度かの不運に見舞われ、猛烈な追い上げをみせたものの2位でレースを終えました。
今大会でアウディは、圧倒的優位な展開でレースに臨みました。アウディスポーツ・チームヨーストはすべてのプラクティスセッションでトップタイムを叩き出しただけでなく、予選ではポールポジションと2番手を獲得しました。
その強さはレースでも発揮されました。気温36度にも達した猛暑のなか、2台のアウディR18は3位以下に1分近くの大差を付ける快走を続けていました。レース序盤は、ゼッケン7号車のマルセル・ファスラーと、彼からステアリングを受け継いだアンドレ・ロッテラーがトップを走り、その後は8号車を駆るルーカス・ディ・グラッシがトップを走行していました。
その後、ロイック・デュバルがディ・グラッシからマシンを受け継ぐと、彼はファステストラップを記録する快走を見せました。しかし、99周目に電気系トラブルに見舞われたデュバルは50秒のタイムロスを喫し、さらにドリンク供給システムが作動不良を起こしたため、予定より早いピットインを余儀なくされました。
そのピットインの直後、コースにフルコース・イエローコーションが出されたため、それまでに獲得していた大きなアドバンテージは消失、ライバル達との距離が縮まってしまいました。
さらにレース開始後5時間が経った頃、ルーカス・ディ・グラッシがルーティンのピット作業を終えてコースに戻ったものの、ドアが閉まりきっていなかったために再度ピットイン。コースに戻ったのちの猛追を経て、トップにわずか23秒差にまで迫った時点でチェッカーフラッグが振られ2位となりました。
8号車がトラブルに見舞われた時点では、7号車も優勝圏内にいました。ブノワ・トレルイエは、8号車と僅か19秒差の2番手を快走。しかし、スピンした周回遅れのGTマシンにぶつけられ、トレルイエはコースアウトを喫してしまいました。ピットに戻りダメージを修復するまでに6ラップを失い、ファスラー/ロッテラー/トレルイエ組は、不本意極まりない6位でゴールしました。
アウディモータースポーツ代表のDr.ウォルフガング・ウルリッヒは「わずか6時間の間に、信じられないほどの不運に見舞われてしまった。ドライバーは全員、非の打ち所のないパフォーマンスを発揮し、アウディR18を存分に活躍させていた。レース前の全セッションで最速タイムを記録し、レースでは誰よりも速く走行していた。今大会ではワン・ツーフィニッシュに手が届いていただけに、1台が2位入賞というだけでは、喜ぶことは難しい」とコメントしています。
現時点で、アウディはマニュファクチャラー選手権の2番手に位置し、チャンピオン獲得に意欲を燃やしています。ドライバー選手権では、今大会でディ・グラッシ/デュバル/ジャービス組が順位をひとつ上げ2番手に浮上しました。
どちらのタイトル争いも、4週間後に開催の富士スピードウェイを含む残り3戦で行われます。
オースティン6時間レースの決勝結果
1:ベルンハルト/ハートレー/ウェーバー(ポルシェ) 186Laps
2:ディ グラッシ/デュバル/ジャービス (アウディR18) +23.641s
3:コンウェイ/小林/サラザン(トヨタ) +26.096s
4:デュマ/ ジャニ/リーブ(ポルシェ) +1Lap
5:ブエミ/デイビッドソン/中嶋(トヨタ) +2Laps
6:ファスラー/ロッテラー/トレルイエ(アウディR18) +6Laps
*本リリースは、アウディモータースポーツ配信リリースの翻訳版です。