更新日: 2019.05.30 10:58
TCR EU第2戦:プジョー308が快心のワン・ツー。実力者ファイルズは選手権首位に
さらに同じ周の後方でもウエストコースト・レーシングのジャンニ・モルビデリ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)とターゲット・コンペティションのマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR)が接触、そのオモラと前のラップで接触していたシリーズ復帰組のスティアン・ポウルセン(セアト・クプラTCR)もマシンを止め、5周目には同じくターゲットのドゥサン・ボルコビッチ(ヒュンダイi30 N TCR)とのバトルで弾かれたルカ・フィリピ(ヒュンダイi30 N TCR)がスピンを喫するなど、各所で肉弾戦が多発する展開となっていく。
すると8周目にはオモラがザックス・カーブでスピンオフし、グラベルにスタックしたためセーフティカー(SC)が出動。首位ファイルズのリードも消滅し、さらにバトルが激化する状況となる。
しかし10周目のリスタートをうまく切り抜けたファイルズはポジションをキープし、エングストラーに対し2.5秒のギャップを築いて12周にチェッカー。選手権首位を固める今季初勝利を飾った。
続く日曜11時35分にスタートを迎えたレース2は、予選トップ10のリバースグリッドとなり、ブリシュのプジョー、そしてバックマン兄妹のシリーズ紅一点、ジェシカ・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)がフロントロウから発進。
すると5番グリッドのコンテが1コーナーで3番手にまで上がり、続くヘアピンでジェシカのヒュンダイを仕留めてすぐさま2番手に浮上し、早くもプジョー308のワン・ツー・フォーメーションが完成する。
直後に発生したポウルセンとボルコビッチのクラッシュで連日のSC出動となるも、4周目のリスタート以降はトップ3に変動なく、JSBコンペティション、DGスポーツ・コンペティションのプジョー艦隊が13周目のフィニッシュラインをくぐってワン・ツー・フィニッシュ。3位にはシリーズ初表彰台のジェシカ・バックマンが入り、その背後4位には彼女の兄であるアンドレアス・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)が続いている。
これで週末の2ヒートを経てファイルズが112ポイントでランキング首位。5ポイント差でプジョーのブリシュが追う展開となっている。
本格的チャンピオンシップとして2シーズン目を迎えたTCRヨーロッパ・シリーズ。続く第3戦は6月8〜9日にベルギー、スパ・フランコルシャンを舞台に争われる。