以降はコチュリンスキーが6番手のアンドレアス・アールベルグ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)を抑え込むレースとなり、上位にポジション変動なく12周のチェッカー。
TCR規定STCC初代王者ダールグレンが7秒のマージンを築いて復活勝利を飾り、ウェルナーソン、ブリンクのアウディRS3 LMS勢が表彰台を占拠。ホンダのアンダーソンに続き、コチュリンスキーが女性最上位の5位に入った。
またSTCCデビューのヒュンダイを7位フィニッシュに導いたジェシカ・バックマンに加え、2019年は隣国デンマークからSTCCにフル参戦するルイーズ・フロスト(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)も10位に入り、女性ドライバー3名がトップ10フィニッシュを決めている。
続いて日曜の現地15時20分にスタートを迎えた週末最終ヒートのレース2は、ジェシカ・バックマンが重圧に耐えながらのホールショット。すると背後ではミッケ・カーゲルド・レーシングのアールベルグがチームメイトのトーマス・エングストロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)をかわして早々に2番手へと浮上し、ジェシカ追撃に挑む。
さらに背後では抜群のスタートダッシュを決めたブリンクのアウディもエングストロムをパスして3番手に上がると、首位を走るバックマンに襲い掛かり、2周目のグランプリ・カーブではアールベルグ、ブリンクが相次いでヒュンダイをかわしていく。
これでアールベルグ、ブリンク、バックマン、エングストロムに続き、2周目にコチュリンスキーをかわしたダールグレンのトップ5が形成されると、5周目には背後のウェルナーソンとのバトルでミスを犯したコチュリンスキーがコースオフを喫し、トップ10圏外のパック最後方にまでドロップ。
しかしここから挽回を見せた開幕勝者はファイナルラップで10番手にまでカムバックし、2戦連続の10位入賞でポイントを獲得した。
最終的にこのレース2表彰台には自身とミッケ・カーゲルド・レーシングにとって初優勝となったアールベルグがトップスポットに上がり、2位にブリンク、そして3位には前週のTCRヨーロッパ、ドイツ・ホッケンハイム戦に続いてのキャリアハイ3位となったジェシカ・バックマンが最後のポディウムを獲得している。
続く2019年STCCシリーズ第3戦は、6月14~15日にスウェーデン北東部のシェレフテオを舞台に開催され、同地出身のダールグレンは1ポイント差の選手権首位でホームイベントに挑むことになった。


