「ニュルブルクリンクのノルドシュライフェは、世界でもっともクルマへの要求が厳しいレーストラックであるだけでなく、量産車における究極のテストコースでもある」と語るのは、フォルクスワーゲンのハーバード・ディース会長。
「ID.Rはこの難しいチャレンジをマスターし、史上最速となるエミッションフリーラップを完了することで素晴らしい結果を残してくれた。この成功はフォルクスワーゲンが推進するeモビリティの性能を証明するものとなり、“ニュルブルクリンク公認”を謳うことができるだろう」
「最後に、フォルクスワーゲン・モータースポーツとドライバーのロマン・デュマのチームが、ID.Rで3つ目の記録を達成したことを祝福する」
ふたたびフォルクスワーゲンと成功を収めたデュマは「僕にとってもここは世界でもっとも難しいトラックだ。そんなノルドシュライフェのレコードホルダーになれたことがいまだに信じられない。とても誇りに思う」とコメント。
「今回も素晴らしい仕事をしてくれたフォルクスワーゲン・モータースポーツのみんなに感謝しているんだ。ID.Rはこのチャレンジのために何度も改良され、とても良い状態に仕上がっていた」
「電気モーターが可能にする急加速や、優れたエアロダイナミクスによる高次元のコーナリングスピードを経験するのはとても楽しかったよ」
フォルクスワーゲングループでは今回のチャレンジの約1年前、傘下のポルシェがLMP1マシンを改造したモンスターマシン『ポルシェ919ハイブリッドEvo』でニュルブルクリンクの歴代最速タイムとなる5分19秒55をマークしている。
フォルクスワーゲンID.Rが電気自動車における同地のレコードタイムを更新したことで、VWグループはふたつのカテゴリーでニュル最速をマシンを作り上げたことになる。



