続くレース2もポールから出たジョーダンがスタートから快適なリードを築くと、2番手スマイリーが苦難に見舞われ、5周目にはディフェンディングチャンピオンのターキントンにかわされると、その後もチーム・ダイナミクスの2台、同じFK8シビックであるカミッシュ、マット・ニール(FK8ホンダ・シビック・タイプR)に先行され5番手に。
そのままファイナルラップまで入賞圏内を維持していたスマイリーだが、残すコーナーふたつというところでサットンのスバル・レヴォーグGTとサイド・バイ・サイドのバトルとなり、サクセスバラスト満載のFK8シビックは軽いコンタクトで弾き出されバリアに接触。ここでレースを終えることとなってしまった。
レース1から連勝を決めたジョーダンは「これ以上望めない結果だよ。フルバラストを搭載して連勝を飾るなんて、BTCCではなかなか起こりえないことだからね」と、新型BMW330iの開発進捗にも満足げ。
2位にもWSRのチームメイトである王者ターキントンが続き、BMW3シリーズがワン・ツーを達成。3位にHalfords Yuasa Racingのカミッシュ、4位に同僚のニール、そして最終ラップの逆転劇でポジションアップを決めたサットンのトップ5となった。
スタート直後の大雨でヘビーウエットでの戦いとなったレース3は、リバースグリッド抽選でポールポジションを引き当てたフォードのチルトンがレースをコントロール。レース2で9位となっていたモーターベース・パフォーマンスのフォーカスRSは、BTCレーシングのジョシュ・クック(FK8ホンダ・シビック・タイプR)、PMRのジェイソン・プラト(ボクスホール・アストラBTCC)を引き連れウエットタイヤでのバトルを制し、そのままトップチェッカー。今季初勝利を挙げ、ランキングも7位に急浮上するなど最高の形で週末を締めくくった。
その表彰台背後では、R2のファイナルラップに起きたアクシデントにより5グリッドダウンのペナルティを受け、一時は8番手を走ったサットンのスバルが4位にまでカムバックし、週末最高位でフィニッシュ。5位にホンダのニール、6位に王者ターキントンが続きランク首位を堅持。これでBMWがマニュファクチャラーで首位、Halfords Yuasa Racingがチームランキングのトップをキープしている。
続くラウンド13、14、15となるBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第5戦は、6月29~30日の週末にオールトン・パークを舞台に争われる。




