フロントロウから発進したホールデン陣営の急先鋒、エレバス・モータースポーツのデビッド・レイノルズ(ホールデン・コモドアZB)は、23Red Racingのウィル・デイビソン(フォード・マスタング)とピットロードで絡むなどし3位ポディウム確保が精一杯。

 代わって6番グリッドスタートのティックフォード・レーシング、チャズ・モスタート(フォード・マスタング)がアーリーピットによるアンダーカットに成功し、逆転2位表彰台に。4位にもティックフォードのキャメロン・ウォーターズ(フォード・マスタング)、そして5位にようやく、レッドブル・レーシング・オーストラリアの“セブンタイムス・チャンピオン”ジェイミー・ウインカップ(ホールデン・コモドアZB)が続き、トリプルエイトの窮状を示すリザルトとなっている。

 明けた日曜午前の予選も前日をリピートするかのような1日となり、マクローリンは”キング・オブ・マウンテン”の異名をとるシリーズ史上最も成功を収めたドライバーのひとりであるピーター・ブルックに並ぶ歴代2位、57度目の最前列を獲得。

 そして午後のレース2でも余裕のクルージングで勝利を挙げ、今季16戦中12勝目となる圧倒的強さでポイントリードを拡大。僚友のファビアン・クルサード(フォード・マスタング)を含め、連覇に向け敵なしの状況を作り上げている。

「ここダーウィンでの20年近いヒストリーのなかで、僕らのDJRチーム・ペンスキーとマスタングが初のトリプルクラウン獲得者になれて本当に光栄だ。改めてシェルVパワー・レーシングとフォード・パフォーマンス、そしてチームのクルー全員に感謝したい」と語ったディフェンディングチャンピオンのマクローリン。

「僕は本当にただただラッキーな男だとしか言いようがない。26歳にして伝説的なドライバーと並ぶ記録を打ち立てるなんて想像もしていなかった。『レースカーをドライブしたい』という夢を追いかけてきただけだが、こんな速いマシンをドライブできて最高の気分だよ」

 このレースで3位に終わったクルサードに対し、ポイントスタンディング上で319点差としたマクローリン。続くVASCシーズン第8戦は、7月5〜7日に北クイーンズランド地方最大の景勝地で争われる“タウンスビル400”が控える。

ニッサン・アルティマのリック・ケリーは、R1序盤でティム・スレードをコース外に弾き出すアクシデントを誘発
ブラッド・ジョーンズ・レーシングは日曜予選で2台ともにクラッシュを喫し、懸命のリペア作業に追われた
予選ポールと連勝の”トリプルクラウン”達成のスコット・マクローリン。週末離脱したクルーの写真とともに記念撮影に収まった

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