更新日: 2019.07.10 21:41
ETRC第3戦:イベコ操る帝王が貫禄の2勝。女性ドライバーのハルムも3戦連続表彰台
さらにファイナルラップでは3番手争いも激化し、タンクプール24レーシングのメルセデス・ベンツ・トラックスを駆るノルベルト・キスをコーナーアウト側から攻略したラッコが最後の最後で表彰台を獲得。レンツが今季2勝目、キャリア通算3勝目となり、連続2位のハルムが続くポディウムとなった。
「今日の私は本当にラッキーだったわ。レース1では後方とギャップがあったんだけど、残り2周のリスタートで間隔が大きく縮まった。でもミスをしないように心がけて、アダム(ラッコ)を抑えきることができた。私は可能な限りインサイドラインをとったし、彼もそれほど無茶はしなかったから、ファイナルラップをしのげて良かった」と、振り返ったハルム。
「レース2はそれとは対照的に、仕掛けるには距離がありすぎたの。最終的には2位が確保できたし、とにかく初日は上出来よ」
明けた日曜の予選でもハーンが手のつけられない速さで連続ポールを奪取すると、レース3でも前日の再現とばかりにポール・トゥ・ウイン。後続もこのスタートで明暗が分かれ、フロントロウに並んでいたキスのメルセデスが大きくドロップすると、セカンドロウのドイツ人2台、ラインアートとハルムが王者を追走。
そのまま8周のレースディスタンスを走破し、帝王ハーンが今季6勝目。ラインアート、ハルムの表彰台となり、前日から続けて2位、2位、3位をマークした彼女は、自身とスロバキアリンクでの記録となる3戦連続ポディウムを獲得。結果的にイベコ勢が1-2-3フィニッシュを飾ることとなった。
「レースペースは良いと感じていたし、3戦で3つの表彰台にはとても満足よ。スロバキアリングでは数年前にもポディウムを勝ち獲っているし、ここは相性が良いみたい」と満足げなハルム。
そして週末最終ヒートとなるレース4は、アントニオ・アルバセテ(マン)がリバースポールからスタートし、2018年のフランス、ル・マン戦以来となる優勝をマーク。2位にフロントロウ発進のレンツ、3位に週末初表彰台のキスが続いている。
続くシリーズ第4戦は例年最大の観客数を集める一大イベント、ドイツ・ニュルブルクリンクでの”トラック祭”が、7月20~21日の週末に開催される。